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【イベント出店で損しないために】その3 露店で大失敗の1日目

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さて、いよいよ飲料の露店出店当日です。天気も良く、イベント日和……これは……飲料いけるかもー!

今回出店させていただいたのは、大きな組織の2日間のイベントでした。どれくらい大きいかというと、父母会まであるくらいの大きい団体。今回はその父母会のブースの一角をお借りして出店させていただくことになりました。見込みは1万人の来場者。売れる気しかしません!

しかし、蓋を開けてみればところがどっこい。わたしは単価400円の無農薬・フェアトレードコーヒーやアイスコーヒー、レモネードなどを売っていますが、となりで父母会の40-60代のお母様方が1杯100円くらいでコーヒーを出しています。ペットボトルは150円、かき氷は200円。そちらは飛ぶように売れていき、8人体制でも追いつかない模様。
しかも! 父母会はレトルトカレーまで用意しています。しかもその数、600! これを40-70代の父たちが6〜8人がかりでテントの前に立ち、まるでセリのように手を叩きながら通行人に「どう!?」と声をかけて売っています。(イメージ的には夜の呼び込みみたいな感じでした……ごめん……。)一人お客さんが立ち止まれば囲い込み漁のように四人ほどの父たちが寄ってきて、「おいしいよ! 買いなよ! ここだけだよ! これぞ正統の味!」とガンガン売り込みをしていきます。わたしのテーブルの前で。目の前には常におじさんの壁。おそるべし団塊の世代……。


そうなると、通行人にとってわたしはただの景色となってしまい、全然目に入ってこないのです。通行人にとってわたしは「カレーの脇にいる人」くらいです。きのうまでお菓子の試作から製造まで何週間かかけてやっていたのに……。途中で自分の置物化にあまりにもうんざりしてしまって、一度車に行って気分転換に昼寝したほどでした。でも、昼寝から帰っても何も変わっていません。ここにわたしなんていてもいなくてもいいし、変わらないんです。直射日光もあり、33℃ほど炎天下の下、汗を垂らしながら泣きたくなりました。しかし、それでも何人か来てくれる人がいます。インスタグラムを見てきてくれた友人、たまたま通りかかった人、父母会の後ろで休んでる人たち。(父母会の人たちからは、「結構いい値段取るんだね〜」と言われました。)結局この日はお客さんが七人きてくれて、それが売上となりました。売上2,800円。

ちなみにここまででかかった経費は、
申請料 9,500円(プラス収入印紙代)
タープテント 6,000円
サイドシート 3,600円
クーラーボックス(キャスター付き) 9,000円
クーラーボックス (小型2個) 2,000円
レモネード等シロップ(2,000円x2本) 4,000円
コーヒー(800円x10本)8,000円
クリアカップ 1,500円
水 1600円
氷(4袋)800円
などです。それ以外にもガソリン代、クッキー販売したのでそれの包装紙・材料・施設使用料とかもかかってますが、そこまで入れると心の傷に塩を塗り込むので、やめておきます……。

胸中はズタボロ、帰りの車のハンドルを握る力も手に入りません。ひとしきり親と彼氏に「全然ダメだった」と愚痴った後、ふてくされて自分の部屋で横になりました。くそぅ、くそぅ……。悔しすぎて、不甲斐なさすぎて涙すら出ません。左腕で目を覆い、しばらく呼吸を止めたあと、私はガバッと起き上がりました。

「今日がダメなら、明日でできるところまで挽回してやる」

炎天下で疲労困憊した身体を起き上がらせ、わたしはパソコンに向かいました。

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