コバヤシユカ

1970生まれ。職業看護師。 日々のこと。

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マガジン

  • 訪問看護つれづれ

    一人の看護師が思う目線で、迷い、揺れ、モチベーションの保ち方、やりがい、なんかを綴っています。

最近の記事

いつかの出来小言

先日、吉本ばなな氏のトークショーに馳せ参じた。 (申込みがギリギリセーフ) 本物のスターが登壇して居酒屋トークの如くテンポが良く 「あー、ばななさんて、こんな風に相槌を入れるんだ」 「あー、ばななさんが会話する時の声って少し高い声なんだ」 とのめり込んで聞いていましたが、 会場の皆さんもとてもキラキラしておりました。 勇気ある私は最後の質疑応答で手を上げ質問しました。 心臓はバクバクしていましたが マイクを通る自分の声っていい感じ、って思ってました。 聞いたことは、 「

    • 今日の出来小言(できごと)

      まずまずの平常心でいられた今日だった。 家事能力が高くて家族のために生きてきたお母さんでも その人は自分の信じているルールで生きているので人の意見を聞けない。 それでも追い詰められた環境でどういられるか、 言葉の端々、表情にあわわれる。 病気で自由がなくなってしまう人、 しかし心は受け入れているし戦っている、多分。 いつも意地悪な人、怒っている、諦めてる人。 孤独を承知の上、日常をコツコツ生きる人。 認知症だけど平常心を保とうと必死で生きようとしてる人。 老いって地獄、

      • さようならSUPER CHICO !

        2018年頃にインスタグラムで出会ったSUPER CHICO 。 ダウン症のブラジルの男の子。 SUPER CHICO は彼のニックネームです。 その子をフォローしたのは甥っ子の赤ちゃんの頃の顔に似ていたから。 シーコの愛くるしさと、時に見せる達観した眼差しと、 家族を愛し、家族に愛される姿に魅せられて シーコの成長を、地球の裏側で見守るのが私の楽しみになっていました。 その彼が、6歳の少年シーコが、 2月6日、突然、帰らぬ人となってしまいました。 フランシスコ・ゲデス

        • あのこは貴族を観てわかったこと。

          「あの子は貴族」、Netflixで観ました。 生まれながらの育ち、というものに関心があったので なんとなく観ました。 「あーそうだな、そういうことか」みたいな感情が 少女時代を振り返り、湧き上がるものがありました。 「育ち」がなんとなく私のコンプレックスだったので、 映画を観て、そのモヤモヤした思いが 輪郭として出てきた気がしました。 そもそも名家とは無縁です。 幼少期は割と貧乏でした。 いとこに「ゆかちゃんちは貧乏だね」と言われて、 自分の家が貧乏だと知りました。 大人

        いつかの出来小言

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        • 訪問看護つれづれ
          7本

        記事

          訪問看護は別世界でした。

          訪問看護師になった理由はですね、 まず緩和ケア病棟にいた時に結構在宅を選択する方がいるんですね。 癌末期と在宅って割と身近なんです。 心に残る方々が在宅を選択したことが私の経験上あり、 2回くらい病院からご自宅に伺ったこともありました。 もう一つは、訪問に行こうか迷っていた時に訪問をやっている知人がいて 「訪問ってどんな感じ?」と連絡したら「まずは見学に」と返事がありまして、あれよあれよとひきづり込まれた?ような流れがあったんです。 「あれ?」と思いながらも「まあ流れに任せ

          訪問看護は別世界でした。

          訪問看護って大変、修行は続く・・・

          新しいことを始めると、といっても職業は看護師なんだけど、      新しい領域や新しい場所にいくと慣れるまでは今までの考え方や方法は一旦脇においておくことが必要になってくる。 頭では理解しているつもりなんだけど、結構難しい。 とにかく疲れるし揺れる。 やっぱ来たか、って感じ。訪問は直接「家」にお邪魔するわけで、暴言などに直面すると逃げ場がない。 病棟やクリニックであればすぐに助けを求めに場を離れることができるし距離を置くことができる。 訪問看護師になって7ヶ月、まだまだ

          訪問看護って大変、修行は続く・・・

          訪問看護を始めてから半年が経った

          夏の洗礼。                              熱中症とコロナ感染。                        8月初めに熱中症になり、                      運転が危険だったのでスタッフに迎えに来てくれました。 それから自律神経が乱れていることを実感。 ここまで実感することは初めて。 もちろん更年期もありますが、そこまで自覚がありませんでした。 睡眠不足、寝つきは悪いし朝も辛い。 猛暑の洗礼。 外の温度と車内の温度差で軽い熱中症

          訪問看護を始めてから半年が経った

          訪問看護のはじまり4

          訪問看護に入ってから3週間が終わる。                   毎日同行訪問なので教えてくれるペアの看護師さんについて行かないとならないのでその方のペースに合わせなければならない。多分それが一番疲れる。 何せ初めての領域、患者さんではなく利用者さんと呼ぶ。          看護師がお宅へ行く。                          人さまのお家に上がってケアをする。                   広い部屋、狭い部屋、綺麗な部屋、汚い部屋。   

          訪問看護のはじまり4

          訪問看護はじまり3

          出勤4日目。 3日目までは病院より楽、楽勝と思ってた。 重いリュックの持ち運びで体力を使う。腰痛再発。 しかし7ヶ月もの休暇で私の体はなまりになまっているのだから仕方がない。 4日目の訪問はケア量が多くご自宅や利用者さんのキャタクターが濃すぎる人だったことと、最後の訪問が長引いてしまいステーションにも戻ったのが5時半。それらが重なり、精神的に息切れしている感じになった。 え、定時で帰れないじゃん。私は疲れで内心切れ気味だった。やっていけるかな、と思った。やっていける

          訪問看護はじまり3

          文庫本を読む女子高校生

          繁華街から女子高生が電車に乗ってきた。 手すりに捕まっている。 彼女の黒いトートバックには何かの贈り物についているような飾り。     黄色いガーベラの造花にリボンやフリルがついている。 スカートは膝上20センチくらい。 髪は前髪マッシュルームヘア風、紫のカラーが部分的に入ってる。 アイメイクもしっかりなので、3人先に立っていても赤味のあるマスカラが認識できる。 ボーイッシュな雰囲気の女の子だった。 どこの高校なのか、あの黄色い造花のは何か思い出があってつけてい

          文庫本を読む女子高校生

          訪問看護はじまり2

          不安感というものが全くないのだが、いいのか悪いのかもわからぬまま3日目。体は素直だ。                              大きな重いリュックを毎回かつぎ、ステーションはマンション内。 病院やクリニックというのは基本バリアフリー。 出勤するとまず階段を上がりステーションに入ってもとにかく段差、段差、また段差。訪問のために外へ出て自転車置き場まで行くにはスローブを下るのだが元々階段だったところを無理やりスローブにしたためか降りる時にいびつであり、つい、つ

          訪問看護はじまり2

          訪問看護はじまり

          今日からスタート。 緊張も不安もない、これでいいのだろうか。 52歳看護師。昨年まで病棟看護師だったからか。 基本的な技術はもちろんのこと経験値があるからだろうか。 これまでも様々なトラブルも経験してきた。だからか、これは自信なのか。 今日はいい天気だったので梅の花、木蓮の蕾、大きなみかんの実がなる家々。 3週間は同行訪問、怒涛の移動。 独り立ちして一番心配なのは道がわからないこと。 1年後はオンコールも持つ。汚部屋も経験することだろう。 病棟にくらべ時間の

          訪問看護はじまり

          ともだち2 キャビネット

          彼女は背が高く美人でセンスがある人。                  私はかなり感化されて彼女と並んでも引けを取らないようにしたいと思っていた。そもそもキャラクターが真逆だから真似をしたところで余計悲しくなるだけ、似合わないから。自分のキャラクターを自分なりに分析して彼女とは違うおしゃれを楽しんだ。 彼女は細く筋肉質でピタッとしたTシャツとデニムが似合う人。        私は背が低くてぽっちゃり体型なので彼女のような洋服は選ばない。どちらかというと可愛い系の服を好んで着

          ともだち2 キャビネット

          ともだち

          高校時代、とても憧れていた女の子がいた。                彼女は誰からも一目置かれていた存在で、ヤンキーの女の子たちも彼女と話すときは特別感を醸し出していた。私とは正反対の立ち位置だったから友達になることはないだろうと思っていた。2年生になって彼女と同じクラスになって密かに心躍っていた。彼女は高嶺の花だったから私は遠くで見ていた。        本当は垣根のない彼女だったのだけれど、私が勝手に垣根を作って遠くでひっそりと憧れていた。 彼女は1人でトイレにもいっ

          美しい顔

          兎に角時間があるので約束があれば一日出かけ、              約束がなければ延々家でベッドの中でYouTubeやNetflixばかり見ている状態。 遅咲きながらBTSの映像を見ているうちにどんどん時間が過ぎてゆく。 しかし、あのVのお顔の神秘的なことよ。                  異星人としか思えぬあの美貌。                      目の形、瞼から目尻までの独特な曲線。                  唇の形、広角が下がり気味でどう動か

          日記

          今日はあいも変わらず昼近くまで寝ていた。                昨日noteを頑張って明け方まで書き、葛藤から解き放たれた気分だった。   午後から夫と近所の美味しいコーヒーを飲みに行き、            お醤油とかネギとか必要なものを買い、                  お肉屋さんに行ったら午前中には売り切れてしまう美味しいカツサンドが2パック残っていたのでそれが今日の夕食になった。 夫と散歩がてら6000歩ほど歩き、帰ったら19時半だったので慌てて夕食