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ジャムの煮詰め方、読書
以前、ひとの心の有様、また自分の心の風景についてあれこれ書いた。
(スクリーンショットは当該エントリ「心のかたち」にリンク)
今読み返すと、村上春樹とユングに影響されすぎな見立てではある。まあ仕方あるまい。
人は多面体で、平野啓一郎氏が提唱する「分人主義」、心は切り分けたケーキのように構成されているという捉え方は言い得て妙である。しかし私は、切り分ける前のホールの内側、真ん中あたりにはジャムのよ
山口恵以子「毒母ですが、なにか」
先日、Twitterを始められたばかりの山口氏。元食堂のおばちゃん。
https://twitter.com/bonyandera/status/925549260006866944
以前、アサヒスーパードライのキャンペーン小説を読んで以来、何となく気になっていた作家。この度新刊出版との報を聞き、早速読了。
幼い頃に、両親を事故で亡くしたりつ子は、持ち前の根性で東大へ入り、良家へ嫁ぐ。
ケヴィン・ブロックマイヤー「終わりの街の終わり」
豊崎由美さんの書評を見て、猛烈に読みたくなり購入。先ほど読み終えました。
「人は二度死ぬ。一度目は肉体が無くなったとき。二度目は生きている人から忘れられたとき。」という言説は方々で聞く。そんな民話的伝承を、ブロックマイヤーは寓話にした。
……
まだ「一度しか死んでいない」人々が住む街。そこに、ある折から異変が起こる。急に区画がなくなったり、ごっそり人口が減ったりする。地上で、通称「まばた
吉本ばなな「スナックちどり」
先日ふらりと立ち寄った古本屋で見つけ、一気読みした一冊。
でたらめだか愛嬌のある夫と離婚した主人公と、育ての親である祖父母を亡くした従兄弟「ちどり」は、旅先で落ち合い、イギリスへ向かう。寂れた街で、来し方行く末に想いを馳せる二人の、豊かな時間。
生きるとは、こつこつ手足を動かす事、そして自分の「形」を見極め、丁寧に道を選んでいく事。
そんな事が、掃除好きのちどりや、元旦那さんとの日々を「(
演歌と乾気、曙と化物
最近、室生犀星の「抒情小曲集」を読んでいる。
(初版装丁。素敵です。時代を感じる)
今をときめく高橋一生の愛読書と聞き、臆面もなく便乗。ミーハーですいません。だって好きなんだもん。
あと、読書好きを謳っているのに、こんな名作を未読ってのもな…っていう、見栄っ張りな理由もあります。しょうもないですね。
が、頁を繰ると、物凄い既視感の連続でした。これ絶対読んだことあるな、と。恐らく子供の時