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≪Vol.224≫就職と就社~外国人と働く~

なんで私たちは学んでるんだろう?って話なのですが、

高校や大学、大学院を卒業すると「就活」して会社で働くことが多いわけですが、日本の就活は「就職活動」ではなくて「就社活動」と言われています。

何それ??って人も多いかもしれないので説明すると、
自分が働きたい「職業(仕事)」を探しているのではなくて、自分が働きたい「会社」を探している活動ではないのか、ということです。

要するに「仕事内容」よりも「会社ブランド」を優先して就活いるケースが日本では多く、会社でどんな仕事をするのか?はよくわかっていなかったり、入社してから配属が決まって、そこから働く内容が決まったりする。というのが日本の就職ではよくあるということです。

まぁ、就活ってそんなもんじゃないの。って言うのが僕の時代というか、僕のイメージする日本の就活なので、何の違和感もないのですが、外国人の留学生と出会ってからはそうでもなさそうだなというのも感じ始めてはいます。


本題ですが、そもそも「何のために学んでいるのか?」ということですが、僕のような一般的な人間だと、
・小学校は人間形成、基礎知識。
・中学校以降は入試をそれなりに意識した教育だったように思います。

中学だと高校に入るための勉強。高校だと大学に入るための勉強。大学だと就職するための勉強、と言ったように、就職の話に例えると「職(自分のスキル・形成)」を意識するというよりは「社(次の組織)」を意識した学びになっていたんだなとは思います。

自分が何かを出来るようになるとか、自分はこんな人間になりたいんだ、という意識は低かったんだと思います。とはいえ「次の場所」に所属するための学びをすることで、得たものもたくさんあったのは確かなので、決してダメというわけではないです。

大学の話ですが、先日も留学生と話していて感じたのですが、
日本では大学3年、4年になると本当に授業が少なくなってきます。授業が週1~2回だけという人も結構いるんじゃないかと思います。僕も大学生のときは4年生くらいになると週1~2回くらいだったなぁと思ったりします。
これが日本人だと普通なんですが、わざわざ海外まで留学してきた学生さんにしたら「何やってんだろう」ってなる場合もあります。とはいえ、そんな留学生も日本の大学生活にも慣れてはきます。
別に卒業単位を越えてもいいから授業をたくさん取ってもいいわけですから、学びたい人は勉強すればいいわけですが、4年もいると日本の大学生活にも慣れてしまいます。

さて、先日のニュースで「開成高校(日本一の高校)」の1割の生徒は東京大学は目指さずに海外の大学を受験しているというニュースが出ていました。日本の大学の在り方に疑問を持ち始めている高校生も出てきているようです。

そんな風に何かは変わっていくんでしょう。きっと。
でも、僕が子供の頃(30年前)でも、僕の両親は英語だけは勉強しろ!と言っていたし、日本の大学なんて休みばっかりで遊びみたいなもんだ。と言っていた。30年前に僕の両親が思っていたことと、今、僕が感じていることはそれほど変化はない。実際、授業内容はいろいろ変わってきているでしょう。ただ、根本的な変化はそう簡単ではないんだなと感じます。

見も蓋もないことを言うと、
いつの時代も「やる奴はやるし、やらない奴はやらない。」
永ちゃんが言っていたことに集約される。

でも、学びは「次の組織に所属するため」ではなく「自分の向上のため」にあった方がいいと、今は強く思っています。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。



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