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どんな仕事も視座を上げると、価値が変わるという話。

去年の今ぐらいの時期かな。新卒を中心とした若手がマナー講習に行くということで、こんなメッセージを書きました。多少、説教臭い話ですが、noteにもやや編集して転載しておこうと思います。

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こういうセミナーや講習を受ける時の向き合い方には、いくつかのレベルがあると思うんですね。

一番最低のレベルは、会社(上司)から指示されたから受けに行く、というものです。

多分、こういう心持で受ける人は、とりあえずその時間が過ぎればいいやという感じで受講するケースが多いんじゃないかなと思います。そこで説明されたことをとりあえず覚えておけばいいや、という感じですかね。

普通の人は、せっかくの機会だし、ちゃんと勉強しよう、覚えよう。 こんな風に考えるんじゃないかと思います。悪くないと思います。 どんな講習やセミナーでも、ほとんど人は、こういう心持ちで臨むと思います。

もう少し視座の高い人はどんな風に考えるか?
受講した内容や得た知識を、他の人に伝えれるようにしよう」ってなります。例えば、マナー講座をうけたなら、じゃぁ、来年入ってくる新人には、学んだことを自分が講師になって教えられるようにしよう、となるわけです。

会社から見ると、この「視座の高い人」は、すごく有り難いですよね。普通の人も、もちろん、それでスキルをアップしてくれて、業務に活かしてくれるなら嬉しいわけですが、でも、「視座の高い人」だと、研修とか講習に投資した時間とかお金を当人だけのためではなく、もっと沢山の人に分け与えてくれるわけですから。

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トム・ピーターズという有名なコンサルタントがいて、その人の本が好きでよく読んでました。その本の中にこんな話が出てくるんです。

ある人に、社内の書類整理をお願いした。その人は、指示された仕事なので、ちゃんと書類整理をした。でも書類整理なんて、雑用だと思ってて、面白い仕事とも思ってなかったと。むしろ、こんな雑務をお願いされるというのは、自分の能力が低く見られてるからだ、とガッカリしたり、憤りを感じた。

同じように、またある人に書類整理をお願いした。その人は、社内にある書類が何なのか、何が重要で、何が重要でないのかを考え、そして、どういう整理をすると、重要な書類が他の社員にとってより生きた情報になるのか、どうすると社内業務に役に立つのかを考えだした。そうすると、それは単なる「書類整理」の雑用ではなく、「社内のナレッジ活用」という大きなプロジェクトになった。

こんな話です。

どんな仕事でも、どんな雑用でもね、その仕事の捉え方や向き合い方によって、凄く重要度の高い仕事にもなれば、単なるやらされ仕事、事務仕事にもなるわけです。

今やってる仕事や、やろうとしてる仕事を、より高いレベルで、価値を出していくには、どう捉えるのが良いのか、そんなことを考えて仕事に取り組んで欲しいなと思ってます。

それが出来るようになると、仕事の質は、かなり変わります。周りからの評価もめちゃくちゃ変わると思います。

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