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『ファミレスを享受せよ』を享受した

『ファミレスを享受せよ』をEND2含めてクリアしました。
ブラウザ版とSteam版をプレイしており、ブラウザ版はEND1のみクリア(2パターン両方)、Steam版ではEND2含めてクリアしています。

当記事はなるべくネタバレに繋がるような事は書かないようにしているつもりですが、それでも、正直、事前情報が無い状態でプレイするのが良いと思います


■『ファミレスを享受せよ』について

「月刊湿地帯」というゲーム制作サークルの「おいし水」さんという方が制作したゲームです。最初にブラウザ版が出て、その後にSteam版、Switch版が出たようです。月刊湿地帯のホームページでは『ファミレスを享受せよ』以外にも複数のゲームが公開されています。

Switch版ストアページ

Steam版ストアページ

とても良い雰囲気のゲームでした。
以前配信者の方々の間で少し流行っていたので気になっており、今回ようやくプレイする事が出来ました。
プレイする前は「不思議なファミレスで何かが起きるゲーム?」という認識で、プレイ中も序盤まではそう思っていましたが、どうやら違いました。

本編で語られない部分までの設定も作りこまれており、実はSF的な要素が盛り込まれた作品だった、という事が最後までプレイすると分かります。

作家性というか、作者の独特の世界設定が多くあり、とても引き込まれます。他ではなかなか見る事が無く、とても不思議な世界なので、そういった不思議な世界が好きな方には特におすすめします。

なあ君、ファミレスを享受せよ
月は満ちに満ちているし
ドリンクバーだってあるんだ

ガラスパンの台詞より引用
ガラスパン

■ゲーム全体の雰囲気

黄色をベースにした陰影が印象的な手書きのドット絵と、8bit風のどこか寂し気な雰囲気のあるBGMが特徴的です。
深夜のほぼ人がいないファミレス、の雰囲気もあるかもしれません。
また、登場人物たちもどこか落ち着いた雰囲気です。
ポイント&クリックと、登場人物たちとの会話をベースにして進みます。

登場人物たちとの会話も、どこか不思議な雰囲気があります。
 
真夜中のシーンから始まるので、プレイするのであれば、ぜひ深夜にプレイする事をおすすめします。

深夜

■様々な登場人物

ゲーム内の登場人物たちは、主人公がムーンパレスに来る前からいる人たちです。
ムーンパレス自体、落ち着いた雰囲気がありますが、彼ら、彼女らとの会話も落ち着いた雰囲気があります。時折不思議な話も織り交ぜながら、ストーリーが進んでいきます。
ストーリーが進む中で、ムーンパレスの面々とも仲が深まっていき、どんな人物か少しずつ分かっていく感じも良いです。

■もしもムーンパレスに行けたなら

このゲームをプレイすると「もしも自分もムーンパレスに行けたなら...」と一度は考えると思います。

死ぬ事もなく、(ほぼ)永遠にこのファミレスで過ごすのです。
やる事と言えば、他の人物たちと会話するか、ドリンクバーを飲むか...
 
きっと、やる事や出来る事が無さ過ぎて、そのうち飽きてしまうかもしれません。

ドリンクバー

でも、そんな空間にも憧れます。
やる事がないという事は、やらなければならない事もないのですから。
 
日常に急かされず、深夜の異世界のような独特な空間でただひたすらに何万年も過ごすのです。
 
それこそ、「ファミレスを享受せよ」ですね。
 
一度、そんな空間に何万年も閉じ込められるのも良いかもしれません。

何千年も前から…



※以下、少しだけネタバレに繋がる文面があります※

※以下、少しだけネタバレに繋がる文面があります※
※以下、少しだけネタバレに繋がる文面があります※
※以下、少しだけネタバレに繋がる文面があります※




■END2について

実は、ブラウザ版をプレイした時点だとEND2(真エンド?)の存在を知りませんでした。エンディングは2種類と記載されていたのですが、END1が2パターンあったため、ブラウザ版をやった時点ではその2パターンが二つのエンディングだと思っていたからです。

しかし、Steam版で同じルートを通っても、END2クリア時のコンテンツ(後述)が解放されなかったので、「あ、END2って他にあるんだな」と気付き、攻略サイトを見つつEND2に到達しました。
 
END2のルートを通る事で、この世界の存在についての理解が深まります。
もちろん全て分かるわけではないのですが、各登場人物について「こういう事だったのか」という事が分かります。

後は、Steam版でEND2クリア後に解放されるコンテンツが貴重ですね。(後述) 
 

■ブラウザ版とSteam版の違い

ブラウザ版とSteam版では、以下に記載した違いがあります。
Steam版プレイ前は「ブラウザ版は無料なのにSteam版はなんで有料なんだろう...」と思っていたのですが、
以下に記載したような要素が追加されており、有料なのは全然妥当だと思えるようになりました。
特に、ピアノアレンジ版のBGMが追加されていたり、解説文含めたイラストギャラリーが追加されているのが良かったです。

・Steam版では、ゲーム中のBGMをピアノアレンジ版に切り替える事が出来る
ゲーム中で流れるBGMは、通常だと8bit風のBGMなのですが、Steam版では、設定画面からピアノアレンジ版のBGMに切り替える事が出来ます。
8bit版もピアノアレンジ版もどちらも良いBGMで、つい聴き入ってしまいます。

・Steam版では、ゲームクリア特典「サウンドギャラリー」と「イラストギャラリー」がある
ブラウザ版では基本的には本編のみで、設定画面等も含めて他の要素はありません。
Steam版では、ゲーム起動時に設定画面等を選択する画面が出てきます。
とあるエンディングをクリアした状態だと、その画面から「サウンドギャラリー」と「イラストギャラリー」を選択する事が出来ます。

サウンドギャラリーでは8bit版BGMとピアノアレンジ版BGMを切り替えながら聴く事が出来ます。
 
イラストギャラリーでは、本編に出てこないイラスト集やイラスト毎に添えられた解説文を閲覧する事が出来ます。本編では明言される事がなかった内容を含めた解説文です。
設定資料集として楽しむことが出来ます。
 
・Steam版では、雑談が追加されている
ムーンパレス内でのキャラクターたちとの会話で選べる雑談が増えているようです

・Steam実績がある
Steam版として、Steam実績に対応しています。

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