PLAY THE BASEBALL!!

#5不定期に来るパーフェクトデイを見逃すな !!

 こんにちは。ゆーすけです。今回は自分の体のリズムについて書いてみようと思います。誰にでも体の調子が良い人悪い日があるとは思います。皆さんはその調子が良い、悪いはその日の中でいつ気が付きますか?いつ気づけるようにしていますか?ゆーすけも足利の社会人野球時代はそんなこと全く気にせず、野球をしていました。試合の途中や結果を見て「今日は調子が良かったんだな~。」って思う程度でした。でもそれってもったいなくないですか?もし、試合の前に自分の今日の調子がわかっていたら?調子が良いときにはそのまま思いっきりプレーすれば結果はついてくると思います。調子が悪いのがわかっていれば何かしらの修正をして試合に臨めるかもしれないし、草野球人からしたら怪我をしないで済むかもしれない。「最近調子が良いから~」という根も葉もない根拠は捨てましょう。プロ選手のように徹底的に体を管理してない限りは普通の人間であれば寝たらたいがいはリセットされると思います。だからその日の調子を把握したうえでゲームに入ることがその日できるパフォーマンスを上げたり、怪我の予防につながるのではないかと考えています。決してアップを長くやりなさいと言っているわけではないのです。

 では、どうやって把握をしていけばよいのか?というところですが、実はゆーすけも自分で気が付いたわけではなくて10年ほど前にとあるTVを見ていました。今でこそメガネが似合わないと面白おじさんみたいにいじられている長野オリンピックスピードスケートの清水宏保選手が話している言葉を耳にしたのです。「競技の当日朝起きた時にベッドから立ち上がり一歩目を踏み出した瞬間に金メダルが取れると確信しました。」と言っていました。「そうそうこの感触が来る日とオリンピックの日を合わせるためにこれまで練習してきたんですよね」と続けていました。最初はなんのこっちゃ?と思いました。でもなぜかその言葉が耳に残り、意識するようになりました。実際は朝起きた時の一歩目ではゆーすけはわかりません。そこまで追い込んで日々過ごせていないですからね。感覚もそこまで研ぎ澄まされていないだろうし。けれど、以前所属していたチームでのある野球の試合の日のアップの最初、ジョギングをしようとした瞬間のことでした。だいたいゆーすけは右足から走り出すのですが、右足を着地した瞬間、地面に吸い付くような、でもバネが入っているかのような跳ね返り。左足も同様に吸い付いて跳ね返る。体が軽いわけではなくて自然と足が地面の力を利用して跳ね上がる。そんな不思議な感覚がありました。当時の監督権キャッチャーの人に「今日完全試合できるかもしれない。」って言ったんです。監督は「また、大口たたいて。無理無理(笑)」と言ってましたね。ですがアップ中は何をしてていても体が思うように動く。実際の試合に入ってみると18.44mってこんなに近かったっけ?と思うくらい。本当に目を閉じていても構えたところに投げられるくらいの感覚。力は全くいらない。といった不思議な感じでした。試合はというと4イニングが終わった時にパーフェクト。7イニング制なので回りは少しずつそわそわしていますが、ゆーすけにはパーフェクトとはだれも触れず。普通に「今パーフェクトでしょ?」って自分から言っていましたが(笑)。結局そのままパーフェクトゲームができました。不思議と疲れは全くなく、「変な感覚だったなー」くらいにしか感じていませんでしたが。

 それからはアップの一歩目はすごく自分の中で大切で。試合の時に限らず、普段走るときも一歩目はかなり気にしています。パーフェクトゲームの1年後に急にそいつはやってきました。40kmほど遠征し、体が固まっているはずなのにアップの一歩目であの感覚。。。また監督に「今日も行けるかも」って言っておいたんです。結果はというとノーヒットノーラン。監督にも「お前は予言者か?」と笑われましたが、体が予言してくれているんですよね~。今年に入っても実は2度ほどありまして。1回目は大切な大会を2日前に控えた朝のランニングの時。来てしまったんです。。。走り出した瞬間…。「今日かー!!。今日じゃねーだろ!!」って朝の5時半に一人道路で騒いでいるゆーすけ。犬の散歩しているおじさんも「変な奴だな」と思ってでしょうね。それくらいショックでした。もちろん調子は良く、がんがん走れましたけど、今日じゃない。明後日の日曜日に来てほしかったんだよ。と思いながら気持ちを切り替えてトレーニングしました。そして今年の2回目はまさかの二日後。。。大切な試合の日にそれは訪れてくれたんです。1回目ほどではありませんでしたが、一歩目を踏み出すと「あれ?まさか、また来た?」最高にうれしかったですね。その試合が太田市ではかなりの強豪新田クラブさんとの試合の日だったのです。今まで勝ったことのないチームに対し、0-0の引き分け。くじ引きで勝ってしまうというミラクル。さすがにパーフェクトゲームはできませんでしたが、気持ちいいくらいにインコースのストレートが伸びる伸びる。今年一のピッチングができたのではないかと思います。

 話はそれてしまいましたが、自分の場合はその調子のよい日はかなり不定期です。いつ来てくれるのかわかりません。でも調子の良いか悪いかは試合の前に確信をもって試合に臨むことができます。調子が良いときの一歩目の感覚を知っているので、悪いときにはその感覚に近くなるようにアップをしていくのです。アップって体を温める、動ける体にするための準備と思われがちですが、今はメジャーなどでもかなり短いアップが主流となっています。長く行いすぎると試合でのスタミナが奪われパフォーマンスが落ちてしまうといわれています。昔の高校球児のように何時間もアップをしていたらばてちゃいますよね。だから短い時間で動ける体を作る。それと同時に今日の調子を把握する認識作業なんです。だからルーティーン動作でみんなアップをやるんです。同じ動作をすればどの動作で体が今日はどう動いてくれるのかがわかるからです。その動作に対して把握したところのフォローが足りないと怪我をしてしまったり、良いパフォーマンスができないリスクが高まる。同じアップでもだいたいのパフォーマンスまでは持っていけますが、そこからもう少し先を狙うのであれば気づいた時点で修正していくアップに切り替えていくのも一つの成功への道だと考えています。

 中には清水さんのように朝起きた時の状態で分かる方もいるかもしれません。そうでなくとも試合に入る前に自分のその日その時の調子を把握することが大切だと思います。

①自分の調子を把握するポイントをなるべく早い時間でつかんでおくこと。

②そのポイントに対して必ず意識して調子をとらえること。

③調子が良くないと思った時には修正するための引き出しを持っておくこと。(ダッシュなどのキレなのか?筋刺激なのか?バランスなのか?痛みなのか?疲れなのか?etc…)

④試合に入るときにどの状態で自分が試合に入れるのか?

以上の点を自分のポイントで把握し認識できるとゲームの中でまたはその日のチームメートの中での自分の立ち位置がわかってきます。ヒットよりも今日は進塁打のほうが良い、とか、大切な場面では代打を送ってもらったほうが良い、とか。その逆もありますけどね。ピッチャーも同じことが言えます。ピンチになった時に早めに交代してもらったほうが良ければ先に言っておいたほうが良いと思います。試合に勝てばまた次に試合で登板や打撃のチャンスはありますから。負けてしまったら次はありません。チームが勝つための自分の役割を果たす意味でも自分の調子は把握しておくとよいですよね!

 そんなことを考えながらゆーすけは毎日のトレーニングや試合の前のアップを行っています。皆さんの参考に少しでもなれたらうれしいなあ。特に学童野球の監督さんとかは調子が悪い選手に怒っちゃダメです。子供たちは必死にやってますから。そこは認識ある大人が体調までしっかり把握してあげないと。子供たちは何を聞いても「大丈夫です」としか言いませんからね。ちゃんと調子が悪いかもしれない、いろいろ想定して説明をしてあげるんです。そうすると子供たちも自然と考えるようになります。

 野球をやっているみんなが怪我無く、毎回楽しく調子よくプレーできるといいなあ。と思い今回は不定期に来るパーフェクトデイを見逃すな!!ということについて書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた次回お会いしましょう!では、また~。

                   ゆーすけ 16

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