PLAY THE BASEBALL!!

#4僕が野球を続けられる理由

 こんにちは。ゆーすけです。少し間があいてしまいましたが、今日は僕が現在に至るまで野球を続けられた要因というか、支えてくれた師匠を紹介しようかなと思います。

 「師匠」といってもすごく年上で野球の監督だった方とかではなく、二つ年上の現在同じチームにいるピッチャーの「ノブちゃん」です。師匠と言っておきながら「ノブちゃん」って失礼ですけどね。普段はちゃんと「ノブさん」と呼んでますよ。今回は愛情をこめて「ノブちゃん」と表現させていただきます。

 ノブちゃんとの出会いはかれこれ15年くらい前。僕が足利のクラブチームにいた時にノブちゃんは移籍という形で富士重工(現SUBARU)から足利へ来ました。隣の市でありながら社会人の超強豪チーム。年始にチームで集まるとSUBARUジャージを着たヤンキーっぽい人がぽつんと立っていました。その後監督からノブちゃんの紹介があり、アップに合流。なぜか今考えても不思議だったのですが、同じピッチャーでこれからポジション争いをするであろうノブちゃんに全くのライバル心もなく、すぐに声をかけに行きました。

 「はじめまして!自分ゆーすけっていいます。ノブさん(その時は苗字でした)は富士重でやられてたんですよね!?すげー!なんで足利来てくれたんですか?自分も富士重とかほんと強いなって思ってて。いろいろ教えてください!MAXはどれくらいですか?高校はどこですか?東京ドームで投げたことあるんですか?------。」最初から質問しまくりでしたね。ノブちゃんが答える隙もないくらい(笑)。

 「とりあえず俺は○○(苗字)さんって呼ばれるのは好きじゃないからノブでいいよ。」「わかりました!ノブ!」「いや、ノブさんじゃね?(笑)」という会話から始まり。たぶんノブちゃんと仲良くなるのに2分半くらいの時間しかからなかったような気がします。たまたま住んでいる場所も近く練習後や休みのときにはお酒を飲みに行ったりパチンコ行ったり、夜の繁華街に飲みに行ってどちらかが酔いつぶれて店の前にあるソファーで寝ていたり、お金がない時期もともに馬鹿話をしながら楽しく生活して最初から弟のようにかわいがってくれました。

 残念ながら足利に来てからノブちゃんは仕事が忙しくあまり野球には来られず登板機会もあまりなく硬式は引退となってしまいましたが、ノブちゃんが来れた大会の足利市長杯のとき。ゆーすけが牽制のミスで試合に負けてしまったんです。本当に初歩的な暴投で。翌日の練習の時に自分も珍しくへこんでました。そこへ「牽制の練習やる?」ってすべてを悟っているかのように声をかけてくれたノブちゃん。当時はゆーすけが一応エースで投げていたので周りのメンバーは気を遣ってかそのことにはあまり触れず。そっとしておいてくれたんだと思います。でもノブちゃんは貴重な自分の練習時間をまるまる自分に費やしてくれました。たぶん1時間半くらいかな。あまり来れない練習時間にゆーすけの牽制のフォームやタイミング、回転なども全部見てくれて、「このタイミングでこう回る」「ここが引っかかってるよ」などと出し惜しみなく、自分の知っていることを全部教えてくれました。「ゆーすけは牽制はうまいんだからここで投げるのが怖くなったらもったいない。焦らずトップを作れば自然とうまく投げられるから」と指導するというより、一緒に練習してくれたというか。その時にノブちゃんの言っていることがすっと入ってきて、今は牽制は自分の武器になっています。

 それから時間もたち、いろいろあり一時期はノブちゃんと連絡も取れないくらいになっていましたが、とあるきかっけでまたノブちゃんと連絡を取り、遊んだりするようになりました。その時にはゆーすけも足利を引退し、草野球人となっていました。お互いに違う草野球チームで野球をしていましたが、ゆーすけが所属していたチームにノブちゃんを誘いまた一緒に野球ができることになりました。1年半くらいかな。一緒に野球をやって東日本大会など遠征もしながら楽しく野球をしていたわけですが、ノブちゃんは元々いた自分のチームに戻り、自分はというとだんだんとチームの方向性とゆーすけの方向性が合わなくなってきてしまい。。。自分は1年くらい草野球から離れていました。そんな時またノブちゃんから連絡が。「ゆーすけ暇してるならうちのチームで一緒にやる?うちのチームはいい選手はそろってるけど、ぎすぎすしてない。みんなが楽しく野球をやるチーム。しかもいいもの持ってるんだけど上のレベルで勝った経験がある選手が少ないから勝てる楽しさがまだ伝わってないんだよ。また一緒に野球やらないか?」と声をかけてくれたのです。最初は1年以上野球を離れてしまっているし、できるかなー?って思っていましたが、試合に顔を出してみるとチームのみんなはとてもウエルカムで。あっという間にチームに受け入れてもらえました。そのチームが現在所属させてもらっている太田サンディーズなんです。ノブちゃんとは電話をすれば2~3時間。だいたい投球フォームや球種の話。ここ数年はどうしたらチームが強くなるのか?なんて話もよくしています。お互いにそれなりにいい年になって自分たちだけの知識ではなく、接骨院やトレーナー、時にはYouTubeで得た情報を共有しあう。毎週日曜日のグランドでは投げていないほうが動画を取ってお互いに送りあい「あーじゃない、こーじゃない」と理想を追い求めています。前も書いたかもしれませんが、試合中はお互いの調子を見て継投は二人で相談し、監督に伝える。監督もたいがいは「二人に任せる!!(笑)」と言ってくれるので。ここ数年の二人で話していた内容が、監督やGMなども混ざり、数年前とは全然違うチームの雰囲気にもなりました。今は「勝つ!!」を目標とした中での楽しさが感じられるチームになりましたね。それもこれもノブちゃんがサンディーズに誘ってくれたからだと思います。今が一番野球を楽しめてるのは間違いないですね。

 そんなノブちゃんが昨年の春、投球の際に右足首の靭帯を切ってしまうという事故が。正直あの状態を見ていたら、年齢を考えたらマウンドに戻ってくるのが難しいのかな。ってちょっとだけ思いました。OPEして約1年のリハビリしながらの生活。「グランドに行くのもしんどい。」ってノブちゃんは言ってた。でもあの人あきらめが悪くて(笑)。今年のクラブ人予選バシバシ投げてましたね。復活のマウンドは市内のリーグ戦。明らかに探りながら投げているような感じはありましたが、何十年もボールを触っている感覚は忘れなかったんでしょう。普通に投げていました。ゆーすけはそのときサードにいたのですが、なんか無性にうれしかった。涙が出るほど。出なかったですけど(笑)。やっぱりあの人はマウンドが似合う!!

 この年になってまだ野球が楽しめているのはノブちゃんのおかげかな。いつも自由奔放なゆーすけに付き合っていただきありがとうございます。そんなレジェンドを今日はこの場を借りて紹介させてもらいました。レジェンドに会いたい方はぜひ群馬県太田市へ遊びに来てください。声かけてください。たぶんノブちゃんの性格だと誰にでも親切に知ってることを教えてくれますよ。見た目ヤンキーなので声掛けにくいかもですが。

 これからも体が動かなくなるまで二人ともお互いを高めていこうと思います。また冬場に変なトレーニング取り入れようとノブちゃんは企んでいるみたいなので、ゆーすけはついていきます!皆さんもそのような野球の師はいらっしゃいますか?人との出会いを大切に。野球人生をみんなで楽しんでいきましょう。

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。また次回お会いしましょう!それではまた~!!

                ゆーすけ 16   

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