ホームスクールの始め方①親の気持ち
ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。
そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。
子どもの不登校がきっかけの場合
日本でホームスクールを選択しているご家庭は「子どもが不登校になり、そのままホームスクールに移行した」というケースが多いのではないかと思います。我が家もそうでした。
それまで元気に学校に通っていた我が子が「学校に行きたくない」と言いだし、部屋にこもってゲームに夢中。
学校の話題を出すと途端に心を閉ざしてしまう。
学校に戻って欲しいとアレコレやってみるものの、上手くいかない。
学校に行けないにしても、せめて勉強はしてほしいと思い悩む。
そんなとき、ホームスクール(ホームエデュケーションやホームスクーリングともいう)という学び方に出会い「これなら取り組めるのでは」と思って子どもに働きかけ、親が主導で始めてみる。
ご家庭によって経過は千差万別ですが、ざっくりとした流れとしてはこういう感じが多いのではないかと思います。
自戒を込めて言いますが、これは「家が学校になっている」状態です。
安心できるはずの家庭が学校化してしまう
不登校とは、子どもが学校で受けたストレスが腹痛などの身体症状、不眠や不安感といった形で現れ、登校できなくなるという現象です。
そんな子どもの心身が回復し切らないうちに「せめて他の子と同じように勉強してほしい」という親心からホームスクールを始めてしまうと、親子共に辛くなってしまうでしょう。
ホームスクールを学校の代替策ではなく、学校と同列な学びの選択肢として考えられるようになる。
まずはこれが、大切なのではないかと思います。
やってみて、肩の力が抜けていく
などと、かっこよく書きましたが、「家を学校化してしまい親子共に辛くなっていた」のは5年前の私です。
長男が小1で不登校になり、ホームスクールに移行した時の私は「学校に行っていないけど、いや、行ってないからこそちゃんとしよう!」と鼻息荒く肩に力が入っていました 笑
今思えば、誰に対してちゃんとしているところを見せて、誰に評価してほしかったのか…。
どこにも存在しない「世間の尺度」に自分と長男を当てはめて、たくさん失敗しました。
それでも、様々な失敗をしながら過ごしていくうちに、だんだん肩の力が抜け、数字では測れない長男の成長を心から楽しめるようになりました。
学校もホームスクールも学びの選択肢の一つだなんて、ある日突然思えるようにはなりません。
まずは最初の一歩を踏み出し、親子で試行錯誤しながら「我が家のスタイル」を見つけていく。
これが日本型のホームスクールなのではないかと思います。
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