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春のなんちゃって健康スイーツキャンペーン

朝のフラフラが二日酔いじゃなく糖分不足によるものになり変わった昨今、私の日常に欠かせなくなった甘いもの。

朝ごはんと昼のデザートと朝昼のおやつ(食べ過ぎかよ)は、極力自作スイーツを食べようとせこせこ作っては消費し続けている。

我が家のおやつマガジンのキャプションにつけているとおり、そのほとんどが強靭なスイーツ耐性胃袋をもつ仏人Otto氏に捧ぐおやつだったのに、自分のためにおやつを作る日がこようとは。人生なにが起こるかわかったもんじゃない。

今日は、そんな自分のためにつくる日々のおやつ記録を残しておこう。題して、「2024 春のなんちゃって健康スイーツキャンペーン」。

「なんちゃって」が付くのはなぜかって?
説明しよう。私が定義する「健康」スイーツたるものは、「(個人の見解で)ヘルシーっぽいものをちょっと入れてみる」とか「なんか食べた感じ軽い」程度のものだからである。私はヴィーガンでもグルテンフリーでもなんでもないし、フランス在住たるものバターはケチってなるものかの精神で生きているため、カロリーも脂質も小目をつぶっている。

とどのつまり、健康っちゅーてもゆるんゆるんな感じなので、そこんとこは多めに見といてくださいな。事実、今日のタイトル写真なんて砂糖のかたまりね?



スペキュロスガトーマジック

はい、しょっぱなから一見ヘルシー要素のかけらもない。しいていえばガトーマジックという菓子自体が非常に軽いかなと思いまっせ!フランとクリームとスポンジですからね。

この本、いろんな具材アレンジがあるのだけど、ピーナッツバター入りのものをスペキュロスペーストで置き換えてみよう。まあピーナツバター同様、スペキュロスペーストも高カロリーなわけですが。

Otto氏ヌテラ派、私はこのロータス・スペキュロスペースト派
このピーナツバターレシピをスペキュロスペーストに置き換える
焼き上がり

秋冬から数えてかれこれ3、4回は作っているのでだいぶ作り方が板についてきた気がする。仕上がりに波はあるけれども。

ちゃんと焼けている
カット断面

ジェノワーズ部分のキメがイマイチではあったけど、ほのかにスペキュロスの香りが広がって、悪くない出来。


ブルーベリー&クリームチーズパウンドケーキ

内陸の義母宅居候生活中、冷凍庫でブルーベリーを発見したので、同じく冷蔵庫で発見したKiriとともに混ぜ込んでパウンドケーキを焼いた。

しっとり系パウンドケーキ

Otto氏の職場に数切れ持たせたら、同僚の方にもお裾分けしたらしく、「11/10」と言ってくれたらしい。10点中11点なんて、うれしいじゃないの。

まあ、中に入ってる白いかたまりをkiriだと知った瞬間、それらを避けて食べていたとのことですがね。Otto氏いわく、フランスではkiriってスープに入れるものらしく、甘いものとはどうやら結びつきにくいようで。

黒胡麻ときなこのガトーマジック

またでたガトーマジック。今回は和に寄せて、レシピにある黒胡麻のガトーマジック、いってみよう。

卵黄生地と卵白生地を軽く合わせるのがポイント
和なので漆のうつわを合わせて

豆乳黒胡麻きなこバナナジュースラヴァーとしては、黒胡麻といえばきなこっしょ!

上からきなこをふりかけてみる
黒胡麻がラインみたいになって面白い断面

少し焼き時間が長くなってしまったせいで、フランが固めに。あと限りなく無に近い甘み。これは当初の目的どおり本当に健康になれそうな一品。


水切りヨーグルトでスフレチーズケーキ

今年も盛大に開催した俺の誕生祭

俺用ケーキで水切りヨーグルトを使ったときに、これってフランスの濃厚ヨーグルトを使えばほぼクリームチーズみたいなもんだな?と思いましてね。

この俺ケーキのクリーム部分を水切りヨーグルトでナッペ

フランスのスーパーにおけるヨーグルト系の棚、いまだにその細かな違いがよくわかっていないのだけど(この夏の自由研究にする!たぶん!)、濃厚そうなのを使えばいけそうだという直感を信じて、大好きスイーツ・チーズケーキ、いってみよう。

2晩しっかり水切りしたら超ねっとり

基本ベイクドチーズケーキしか作らないし食べないけど、たまには趣を変えてみるのも一興。スフレチーズケーキに挑戦してみる。りくろーおじさんって誰?

レシピに従って、材料。
生クリームが入らないし、ライトに仕上がりそうな予感
卵黄チームと合わせられながらおまえはフィラデルフィアだよ、と洗脳をかけられる水切りヨーグルト
卵白チームはメレンゲに
ヨーグルト生地とメレンゲとを合体させて、型に流し込む
天板に湯を張って、湯煎焼きに

それでは、ここから劇的ビフォーアフターをどうぞ。

焼き上がり直後:肌年齢15歳
一晩おいて型から外したところ:肌年齢80歳

いやこれ絶対しぼむよね・・・と思っていたらば、ちゃんとしぼんだ(笑)これって熱いうちに型から外して食べるのが正解系?

カット。生地がなめらかではある。

まあいつも作っている重厚チーズケーキの10%くらいの軽さなのであっという間に食べ切りましたがね。やっぱりスフレ系は食べた感がしないな。健康スイーツとしては優等生かもしれないけど。

あ、そうそう。水切りヨーグルトの副産物といえば、乳清。

ホエーとも呼ばれていますね

大根おろしの時に出る汁などと同様、私はこれ系の汁を総称して栄養汁と呼んでいる。もちろん捨てずに飲む。特に、大根おろしの汁を飲む人とは仲良くできる気がする。ジアスターゼ!消化!万歳!

栄養汁
いつぞやの担々麺デー、右上に注目
汁物ホエー

さっきリンクを貼ったホエーの解説ページによれば、「豚がホエーを飲むことで、肉質がよくなる」といわれているよう。私、きっと肉質いいよ?

スペルト小麦の梅サブレ

前回感動したスペルト小麦のサブレ。 

素晴らしく美味しかったので、早々にリピートすることにした。今回はそうだな、梅型で。側面にローズシュガーは取れがちなので、もう上面全体にのせちゃえ。

焼く前もかわいらしい
焼けた後もしっかりキュート
シンプルにかわいいのでプロフィールのヘッダーに採用

今回も美味しくできてハッピー。そしてもうおわかりかと思うけど、このあとまた作ってます。

りんごとホワイトチョコのヨーグルトパウンドケーキ

この冬から春にかけて、我が家には必ずりんごがある。だからこんなりんごスイーツ大作記事が書けるわけだが。

水切りヨーグルトに使おうと思っていたヨーグルトが大量にあったので、これを何かに生かせないか?いつも焼くカトルカール分量のパウンドケーキ生地にテキトーに混ぜ込んでみた実験的スイーツがこちら。なお、生地にはりんごのコンポートのほかホワイトチョコを刻んだものも入っている。

そしてさらに上にりんごの薄切りをのせる

いつものようにオーブンで焼いた後、串でぷすっとさして生地がついてこなかったからオッケーと思ってそのまま外に出したのだけど、いざカットしてみると真ん中部分がどろっどろの溶岩状態、どひゃーーー!そういえば串をさしたの、端っこの方だったかも・・・。

見た目は一応保っているんですけどね
型から外す時点から怪しい予感はしていた

このときはOtto氏もいて、「ああ本当にごめん失敗しちゃったよ・・・」と私がクヨクヨしていたら、氏、「レンチンすればいいっしょ」とサクッとレンチンしてからの、「Umma!」。こういうときの器の広さには毎度救われる。

レンチン後、生地はあたたかい状態

見た目がもうアレなんだけど、Otto氏がいうとおり味はピカイチだった。食感もねっとりした蒸しパンっぽくなって、これは見た目さえよければかなりいいぞ?見た目さえよければ(涙)


豆乳バナナチョコチップスペルトケーキ

真っ黒バナナが1本あったので、よくわからないけどなんとなく健康そうなものをぶちこんでみましたよっていうこれまた実験的なケーキ。ちなみに粉はスペルト小麦粉を使用。

チョコチップは許しておくれ

前回のヨーグルトパウンドケーキの失敗を活かして、オーブンでの焼き時間はしっかりと。

今回は焼き加減、大丈夫そう
ちゃんと中まで焼けている、ヨシ

テキトーに加えた豆乳がいい感じにしっとり感を出してくれていて、美味しい〜。いつも焼き菓子にチョコを加えるときは、製菓用の板チョコを刻んだものを加えていたけど、純正の?チョコチップを加えるとつぶチョコ感が出てよいな。というかチョコチップ連呼しすぎてチョコチップクッキーさんがちらついてしょうがないな。

あと、バナナだのチョコだの色々詰め込んでいるので味はスペルト小麦感を感じなかった。スペルト小麦はやっぱりシンプルなサブレにするのがよさげ。


スペルト小麦でサブレ屋さん

ということで、まーたスペルトサブレ。このサブレ、卵なしで作れるから、内陸帰りで買い物にいっていないときでも作れちゃうのがいい。

桜→梅ときているから、今回は花以外の好きな型で遊んでみようか。私の好きなものといえば、まあこうなるよね🐶

イッヌ&ホッネ
型抜き後、冷凍庫で冷やしてからオーブンへ

小さめのハートと菊型も追加して、全員集合。

表面がぼこぼこしているのはまあ気にすんな

今回は遊んでみるんだもんね。用意したのは、アイシング、かわいらしい砂糖のかたまりたち。

これにとどまらずカラースプレー的なトッピングも追加


サブレの表面にアイシングをつけて、トッピングをくっつけたらば、スペルト小麦のサブレ屋さん、いざオープン。

へいらっしゃい!
イヌとホネはアイシングを全面に塗りたくらず部分的にとどめておいた
ちっちゃい子たちは何も考えず全面塗り
お気に入りの1枚🐶❤️

イッタラのジャーに詰め込んで、キッチンのセンターテーブルに設置。作ってまだ3日くらいしか経ってないけど、もう半分くらいなくなってしまった。美味しいんだもの。おそるべしスペルト小麦サブレ。

最初溢れ出ていたけれども(笑)
夕食後、テとともに

サブレはこのレシピオンリーと言ってもいいくらい、とても気に入っているレシピなので、2倍量3倍量で生地を作って冷凍しておこうかなとも思う。



これからさらに、果物の美味しい季節。なんちゃって健康スイーツ作りがはかどりそうだ。

Otto氏が買ってきてくれたフランス産のいちご
フランス産は高級なのである


おまけ スイーツ研究

内陸生活時、行きつけのブーランジュリーにパンを買いに行った際、義母がついでにスイーツを買ってくれた。このいちごタルトのお店。


ブーランジュリーで売られているスイーツは、パティスリーで売られているものより見た目や味の繊細さでは劣るものの、素朴で私好みなものが多い。なんてったってデカいけど。


義母はサントノーレ
Otto氏には私チョイス、ババオラム

ずいぶんと前から、シュークリームが食べたいんだ病を発症していた私。第1候補はシュー・ア・ラ・クレーム。ただ生クリームが得意ではないので、お店の方になんのクリームが入ってるの?と尋ねたら、クレーム・パティシエール(カスタードクリーム)とのこと。そりゃ即決!

いちごもついてるぅ!

きっとこの生クリームは表面に見えてる程度のものだろう、と食べ進めるも、生クリームが一向に減らない。美味しいんだけど、途中からはカスタードクリームより量的に多い生クリームとの戦い。

中にもいちごが入っているのは素晴らしい!

なんとか食べ切るも、大量の生クリームで胃がおかしくなりそうだった。クリームは多ければいいってもんじゃないね!


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