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ゆういちの一生 第36話 バリアくんとフリーちゃん

ゆういち36歳。

2008年。ゆういち36歳。

心のバリアフリー事業を主催したことで、いろいろなお仕事をいただきます。

ワークライフバランスをお芝居で。

4月は、男女共同参画を推進する団体から依頼を受け、ワークライフバランスをテーマにした演劇を上演しました。

僕とさよで出演です。僕たちは男女共同参画の講座の中で登場します。

講座を受けた参加者のみなさんには、カードに講座で学んだこと、印象に残ったことを書いていただき、そのカードをたたんで、会場にばらまきます。

僕たちはシーン中にそのカードを拾ってセリフとして読んで、その場で即興でお芝居を作っていきます。しかも持ち時間は15分と決まっています。僕とさよは時計を確認しながら演技をしました。

波平さんが認知症になったら?


5月は、社会福祉協議会さんから依頼を受け、認知症をテーマにした演劇を上演しました。

こちらも認知症の講座の中で、楽しみながら学んでいくために、お芝居を上演するというもの。

社会福祉協議会の方が自分で脚本を書いてきて「サザエさんの波平さんが認知症になったら、家族はどうなるのか?これをお芝居にしてください!」とのこと。

これは、僕とさよを中心に、7人くらいで出演しました。

夏休みに演劇やってみよう!!


この頃から、子どもゆめ基金様から助成をいただいています。小学生から高校生までの子ども達を集めて、インプロの講座をしました。

このチラシはスタッフの大学生に描いてもらいました。元々は「インプロやってみよう!」というタイトルだったんだけど、交流会か何かで知り合ったデザイン関係の人に「インプロは分かりにくいから演劇にしたら」と言われ素直にそうしてみました。

チラシを安城市の小中学校に配りました。

無料体験説明会を2回用意しました。

1回目の時は、なんと参加者ゼロ。
誰も来ませんでした。

2回目は、何人か来たのかな?

全然来ないね。と言っていたら、ある日、なぜだか急にお申し込みがたくさん来ました。その頃は、FAXでお申し込みを受け付けていました。FAXはロール紙だったので、お申し込みが来たら、FAXの用紙がウネウネ出てきて嬉しかったです。

なんでFAX申し込みかって言うと、その頃の愛知では、メールを使える人が少ないだろうという理由でした。

子どもたちがたくさん集まってきてくれて、インプロを教え始めたのですが、いやー、なかなか上手くいかない。

そもそも僕は子どもが好きじゃない。好きなのはおとなしい女の子とか、優等生の子だけ。乱暴な子や意地悪な子は本当に大嫌いでした。


これは発表会の様子。女子ばっかり。

ユニバーサルデザインって?

サイトに心のバリアフリー事業のことを書いたのを見てくれたのか、神戸の方から依頼がありました。ユニバーサルサービスをテーマにしたワークショップをしてほしいとのことです。
当時、ユニバーサルデザインというのはありましたが「ユニバーサルサービス」は聞いたことがありませんでした。まずはご依頼を受けます。そしてその後にめちゃくちゃ勉強します。

まずは、ごあいさつのために、こうべユニバーサルデザインフェア2008へ行きました。

通常の社会は健康な成人男性を基準に作られていますが、ユニバーサルデザインというのは、障害者や子供や外国人などの社会的弱者にも優しいデザインのことです。

例えば、自動販売機やエレベーターのボタンが下の方にもついているのがユニバーサルデザインです。子供や車いすの方でも押せるようになっています。

イオンなどでたまに見かける、トイレを出会た後の待ち合わせスペースが色分けしてあるのもユニバーサルデザインです。「出て右で待っててね。」ではなく「青い方で待っててね」と言えば子供でも間違えにくいです。

こうべユニバーサルデザインフェア2008


これは、UDうどん。
外国人や、障害者、病人などの方でも箸を簡単に使えるように、うどんに切れ込みが入っていて滑りにくくなっています。箸の方じゃなく、うどんの方に工夫があるという。


ユニバーサルサービスと言うのは、それを設備や機械ではなく、人の対応でやってみようというものです。

そして、神戸で本番。

現地ではごちそうしていただきました。
カエルのから揚げが特においしかったです。


心のバリアフリー

心のバリアフリー事業を2年目にやりました。この事業は最初は障害者の方と一緒に企画したのですが、意見が合わず別でやることになりました。

障害者の方やその介助の方は、健常者の方や行政の対応に不満や恨みがあるらしく、批判が多くて、僕は陰口悪口が苦手なので、合わなかったです。

で、僕たちだけでやっていく時に大切にしたのは、「怒り」「悲しみ」ではなく、「喜び」「楽しい」「笑い」の方です。楽しく学んでいきたいと思いました。

なので、障害とインプロを融合させました。

このマスコットのバリアくんとフリーちゃんは、さよが描きました。

特定非営利活動法人申請中とあります。この事業を受けるにあたって、任意団体ではなくチラシには特定非営利活動法人申請中とあります。この事業を受けるにあたって、任意団体ではなく法人化するように言われ、この頃、特定非営利活動法人(NPO法人)の申請をしたのです。

お芝居。

演劇公演は、もうこの頃から、知立の演劇祭、名古屋のユースクエアのフェスティバルに出演しています。とにかくいろんなところに出ていきました。

おわり。

今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました!

続くよ。


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