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Phil Handyから学んだこと2⑭:Fundamentals

こんにちは、萩原雄一(はぎわらゆういち)です。

埼玉県でフルフィレックスというバスケスクールを運営しています。

家の大掃除をしています。
バスケ関連の本が山ほどあるのですが、誰かいりませんか?

さて、今日も今年の7月に行ったロサンゼルス・レイカーズのフィル・ハンディ アシスタントコーチの講義内容をご紹介いたします。

私はそこで運営と通訳をしておりました。フィルコーチの側にいた者として学んだことをお届けいたします。

このシリーズは第2部「トレーニング哲学」編です。

この文章は
1)フィルコーチの講義で話された言葉を日本語に訳したもの
2)その言葉を私なりに解釈したもの
3)まとめ
という構成になっています。


Fundamentals

こちらのパートでは私がコートに立った時に大切にしている原則をお伝えします。

まず最初は「フットワーク」です。

フットワークはとても重要です。

次に「バランス」。

バランスが取れた状態でプレーすることを教えましょう。

3つ目は「漸進性」です。

どのように練習を構築していくか。シンプルなところから始まり、高度なものへと進んでいきます。私が行うトレーニングはどれもステップアップしていくようにできています。

「デモンストレーション=複製すること」

私はとてもアクティブです。私にとって選手は視覚で学んでいくと思っています。だからこそコーチやトレーナーはもしお手本を見せることができるのであれば、あなた方の選手たちはより早く理解し学ぶことができます。そしてあなたがやったことを真似することができるようになります。

「コミュニケーション」

コミュニケーションはとても大切です。どのように選手とコミュニケーションをとりますか?我々は優れたコミュニケーターにならなくてはいけません。

「直感で教える」

バスケットボールは台本が書かれているようなスポーツではありません。
時には練習計画をポケットに入れていたり、紙に書いておくこともあるでしょう。しかし、時にはその紙を丸めて、目の前の選手とトレーニングすることもあります。

計画を立てておくこともOKです。でも、時には計画を変えなくてはいけない場面もあります。時には選手がメンタル的にもフィジカル的にも準備ができていないこともあります。したがって、コーチやトレーナーは直感でトレーニングをその場で組み立てられる必要が出てきます。

これら全てのことは、これからフロアに出てバンダービルト選手との練習で見られることでしょう。

今お話しした全てをバンダービルト選手との45分くらいのワークアウトの中で見ることができます。

フットワークとバランスこそ基本

この講義の後にバンダービルト選手とのワークアウトを見せてくれたのですが、最初のハンドリングの練習から「フットワーク」と「バランス」を重視していることが分かりました。

足の動かし方、足の広げ方、それと体全体のバランス。

そのどれをとってもフィルの動きは綺麗で、見事でした。

バンダービルト選手もそれを見て自分のバランスをコントロールしようとしていました。

ハンドリングでミスをしたり、シュートを落としてしまった時など、タオルを貸してあげたり励ます声がけをしていたり、選手のメンタル面での支えとなっている様子も伝わります。

練習の内容はハンドリングから5on5の場面を取り出して行う状況練習まで実に多岐に亘るものでした。しかし、そのどれもがその場の選手の様子を見て、メニューを決めているそうです。チームオフェンスや選手個人の特徴を理解しているからこそできる芸当だと思いました。

3)まとめ

「フットワーク」「バランス」「漸進性」「コミュニケーション」「直感で教える」

この5つを心に置いて、フィルコーチはトレーニングをしています。

この話を聞いて私も自分の練習の中では、選手の足元とバランスを見るようになりました。また、練習がつながっているように設計するようにも心がけています。そして選手とコミュニケーションを取り、選手をよく見てその時の様子で練習メニューを変化するようにしています。


今回で第2部も終了です。

この後に実際の練習を見るともっと楽しめる内容になっているんですよね。

シリーズで書いてきたので、シリーズから少し離れた内容も書いていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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