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顔に付いた泥は、はたして汚いのか?

7年ほど前、東京に住んでいた時にアートの展示会をやっていたので休日に見に行きました (当時は絵やアートを見るという事が楽しくなってきた時期)。
その時のテーマが"境界"だったか"交わり"忘れましたが、そういう感じだったと思います。色々面白い作品があったのですが、1番印象に残っている作品が、デジタルで作成された絵画作品で、写真を加工したのかどうかははっきりとは覚えてませんが、横長の左側が森のような絵で、右側が家の中の絵でした。
そして真ん中部分の家の壁がなく、木の右側の根っこが土と一緒に家の中で入ってきているのです。その部分を見た時、とっさに嫌だ(汚い)と思ったのですが、左側の外にある木そのものは、何も汚い部分なんてありません。土それ自体も汚いものではない。
その絵を見て、人が"それはそこにあるべきではない"と感じたものに対して、汚いと感じる。という気付きがあった。
髪の毛は汚いものではないが、部屋の中に落ちている髪の毛は、ほこり同然として認識される。
土部屋の中にあると掃除したいと思う。食べ物も床の上に落ちてしまったら、ゴミ箱行きだ。
顔に泥が付いたら、すぐにでも顔を洗いたいが、泥パックという商品もある。

当時、これに気付いてすごく興奮したのを覚えている。発見があったのが嬉しかったのだと思う。これ以降、さらにアート作品を積極的に見るようにきっかけになった。

まとめ
顔に付いた泥は、はたして汚いのか?

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