多摩美大・可視化表現演習 授業概要(2018〜2022年)

可視化表現演習では、演習科目としてデータを可視化することを通じて作品作りに取り組みます。「データ」を現実の現象を切り取るためのメディアと捉え、コモディティ化したメディアとしての写真や動画が捉えることのできる光景や音声以外の、ときには直接目で見ることのできない現象について、それらを捕まえ、表現に変換します。そこにはデータとして残存する現象以外の要素をでっちあげてはいけない客観性と、作家として主張したい主観性の同居が求められる難しさがあります。インフォグラフィックとの違いとしては、テーマや主張以外の可視化される要素については、基本的にはすべてデータに基づくことが求められます。コンピュータを道具として用いますが、プログラミングは基本的に用いないことで、受講する学生への間口の広さを意識し、説明可能性としてのさまざまな手法を紹介しながら、演習を通じて学んでいきます。

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