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朝は夫とレーズンバターサンドを1つずつ食べる。カルディで安売りになっていたもので、少しだけ期待していたがあんまりおいしくなく、夫に「おいしくないね」と言うと夫は「そうかな?」と言う。安さにつられたばっかりに夫にまずいものを食べさせてしまった申し訳なさと、それに対してフォローまでしてもらった申し訳なさ。朝ペットボトルのアイスコーヒーを自分の分しか注がなかった申し訳なさも手伝って全面的に申し訳ない気持ち。夕食のリクエストがあれば夕方5時までに連絡くださいと言うと20秒後くらいに素麺が食べたいと返ってくる。なるほど。そうめんか。
土曜日なのに夫は会社に行ってしまいつまらない。ああつまらない。けれどもやることはたくさんあってその中でも1番早くやらなければいけないことがあるんだけど、どうしてもやりたくない。ので3番目くらいにやらないといけないこと「セリフのデータをプリントアウトする」をやる事にした。家にはプリンターがないのでいつもセブンでプリントする。わたしはセブンのコピー機しか使うことができない。ついでにこの日セブンで限定発売のGODIVAの蜂蜜アーモンドチョコソースアイス(正式な名前はわからない)も買おう。セブンへ行く。しかしお目当のGODIVAのアイスは無く、携帯も家に忘れていて、そもそもセリフのデータをセブンのネットプリントアプリにアップロードすらしていなかった。2つも用事があって行ったのに、成果は0だった。逆にすごい。家に帰って作戦を練り直す。セブンのアプリにデータもアップする。そしてGODIVAのアレが売ってそうなセブン、、、あそこだ!と思いつく。そこは、パンコーナーのチョコタルト、不二家のカマンベールチーズタルト、ローストビーフのサンドイッチなど他の店舗にあんまり置いてないおいしいやつをだいたいいつでも置いている、仕入れている人ぜったい相当な食べ物好きだとわたしが推測する店舗だ。あそこの仕入れ担当(変態)なら絶対にGODIVAのアレを当日に仕入れるはずだ。よし。
まっすぐアイスコーナに進む。

あった。
ほらね。

余裕でコピーも済ませ、アイスを夫の分と2つ買い店を後にする。
夕食のそうめんについて考える。私の中にはそうめん革命前、後、という歴史が存在する。25歳くらいまでの私にとってのそうめんは、麺をゆで、冷たくしてめんつゆで食べる。以上だった。子どもの頃の夏休みの定番である。大葉やみょうがなどの薬味の概念はない。そうめんとめんつゆ。それだけだ。しかしとある撮影で民家で夕食をご馳走になった時革命は起こった。
「夕食はそうめんです」と告げられた私は少しがっかりしていた。しかしご好意でいただく食事に文句をつけるなど言語道断である。よし、そうめんを楽しむぞ!と気合を入れて食事が用意されている部屋に入る。とそこに用意されていたのは、私の知っているそうめんではなかった。テーブルには海苔やしょうが、ねぎ、みょうが、大葉、ごまなどの薬味と、なんと、天ぷらまで鎮座しているではないか。これで「夕食はそうめん」とは、謙虚すぎないか?呆然としているとゆでたてのそうめんが運ばれてきて、もう、これは、パーティーですやん。
あの時は平静を装っていたが内心かなり動揺していた。それからというもの、そうめんには天ぷらという概念は一般的であるということを知る。夫に聞いてみると、夫もそっち側だった。す、すげえ。まじで…「夕食はそうめん」と聞いた時に想像する絵面がこんなにも違うのかと驚いた記憶がある。
そんなわけで私の脳裏にはまだ革命前のそうめんが焼き付いており、今日のリクエストが革命後のそうめんである事に気づくのに少し時間がかかった。なんの天ぷらにしようか悩んでとり天としそ天にした。とり天にする鶏肉は、私は胸肉派です。

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朝。胃もたれしている。ううう。天ぷらが原因かな…あとで夫に胃もたれしなかったか聞いたら平気だったという。私よりずっとデリケート胃を持つ夫が平気だった…?となると私のあの腹部の違和感は胃もたれじゃない何かなのか…?私は昔から胃もたれ、胸やけ、生理痛、頭痛、足のむくみなどの自分の体の「いつもと違う」に鈍感で、最近ようやく自分の体の違和感に気づけるようになった。でもまだ精度が低いな。なんだったんだろうあのムカムカのような変な感じは。

6/8
月曜日だ。朝起きて真っ先に警察の遺失物センターに電話する。やっぱり免許証は私のものだった。そして絶対にあり得ないと思っていたセブンのコピー機におそらく挟んだままだった。コピー機に免許証を挟みっぱなしにするような間抜けだと自分を思いたくなかったが、私は紛れもなく間抜けだった。あ〜。それで免許証を取りに行こうと家を出る段になって財布がない事に気づく。財布…?昨日用事があって行った虎ノ門のロッカーに置きっ放しだ。やばいな…。
私はしっかり者な部分と、こういうしょうもないポカをやらかしまくる部分がある。もう自分の不注意さには諦めがついているのであまり落ち込まないようにしているけど、これを機に、もうこっち系のことに気を払うのはやめようかななど思う。でもそれじゃあねえ…免許がいくつあっても足りないよ
財布をロッカーから救出し、飯田橋へ。演技のスタジオの近くだから土地勘があると思い地図アプリなしで、昨日の夜インプットした頭の地図を頼りに歩くも見事に逆方向。あはは〜。疲れた…
無事免許証の手続きを終えて拾い主の方にお礼をしたかったけどお礼不要で届けられていたらしく、悔しい。私のような人間は落し物を悪用せずに届けてくれる善良な皆様のおかげでなんとか生きているのに、お礼もできないなんて…
悔しがりながら歩いて、神楽坂のスタジオに通っていた時期によく行ったコパンという喫茶店で涼み、グーグルマップの行きたい場所にチェックしていた神楽坂のACHOというお店でプリンを一つ買って帰った。

あなたのおかげで生きているのかもしれません。