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映画のはなし(ワンダー君は太陽)

今日はおおよそ1か月振りに映画館で映画を観てきて胸がいっぱいになったので思うままに書き連ねています。というような書き出しを書くのも2回目。なぜなら30分以上かけて書いていた思いの丈がパソコンがフリーズしたことにより白紙に戻ってしまったから。一度目よりもよく書けることを祈ってキーボードを叩くことにします。めげない。しょげない。泣いちゃダメ。


『ワンダー 君は太陽(原題:Wonder)』という映画を観てきた。あらすじは検索すればすぐ出てくると思うから詳しくは書かないけれど、病気の障害(と表現する)によって最初は好奇の目に晒されていた男の子が家族の支えや本人の姿勢によって、周りの人たちとより良い関係性やコミュニティを築くというお話。家族のお話でもあり、他人との関わり方や自分の在り方を問われるような物語。

予告編を見た時から、あぁきっと私は泣いてしまうんだろうな、と思っていたら案の定最初からタオルハンカチを手放せなかった。家族や病気がテーマの映画は世の中にごまんとあるだろうし、この映画もそういうone of themには違いないのだけど約2時間でとてもコンパクトかつ他視点で丁寧にまとまっていてとても心地良かった。後味が良い映画だと思うから人によっては綺麗事だと揶揄するかもしれない。でも綺麗事だっていいじゃんか。創作の世界の中でくらい、誰もが救われる尊い理想を描く自由を私たちは持っていてもいいと思うのだ。


この家族はある意味最高で完璧。お父さんは見た目もジョークもクールだし、お母さんなんか賢く気高く慈悲深い。お姉さんだって可愛らしくて主人公である弟想い。だからそこに嫌悪感を抱く人もいるのだろうな。でもきっと最初から完璧だった訳じゃないだろうし、それぞれが前向きになるまで苦しい事も、時には互いを傷付けた事もあったのだと想像したい。だから新しい一歩を支えあったり、ケンカして仲直りしあったり出来るのだと。ややこしくって、甘えてみたと思ったら腹立たしくなったり、それでも想い合える存在を家族と言うんじゃないかな。映画本編ではそういう過程の部分は詳しくは描き出されていないけれど、断片は見つかるから。

あとは視点が主人公だけでなく友達やお姉さんにも切り替わるところが秀逸だな、と思った。これは完全に個人的な感情移入なのだけど、私自身も【姉】という立場で【弟】がいるから特にお姉さんの視点のシーンにぎゅっと心をつままれた感じがした。分かる、分かるよって頷きながら見入ってしまったもんな。だから特に長子の人にも観て欲しい映画。宣伝。

あとあと、子役のみなさんの表情演技も目を見張るものがあるのでぜひ。宣伝その2。ジュリアロバーツさんの顔演技もそれはまあ素晴らしいのでぜひ。ラスト宣伝。


ドランの『たかが世界の終わり』みたいな息が詰まるような家族映画も好きだし、こういう最高!ハッピー!という映画も大好きだ。

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