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自分の感情まで世の中に決められていないか。

何かの出来事に対して

「かわいそうに」「大変だったね」「心配ですね」「辛いよね」「それは嬉しいよね」「痛かったね」「幸せだね」

なんて感じで、自分の物差しでモノを言う人は多い。かつての自分も自分の思考回路に意識を向けていなかったときは、無意識にそうしていたなと今となっては反省する部分でもある。

同じ出来事が目の前に起こっても、悲しむ人もいれば喜ぶ人もいる。幸せな人もいれば不幸な人もいる。

それは当然のことで、物事に対する感じ方は人それぞれ、千差満別だからだ。

なのにも関わらず、なぜか世の中には、これはこういうもの、といったイメージが蔓延っている。

例えば、彼氏や彼女ができたとか、結婚したと言うと、決まり文句のように、おめでとう、幸せになったね!なんてことを言うし、早く幸せになりたいとか幸せになってほしい(結婚して)なんて言い方をするけれど

別れたとか離婚したとか言うと、辛かったねとか悲しいねとか大変だったねとかネガティブな捉え方をする人が圧倒的に多い。

離婚してスッキリ、ここから自分の第二の人生始めるわ!と自分の未来にワクワクしている人だっているだろうし

全く大変に思わない人だっている。

入学時も卒業時もおめでとう!と言うのに中退したらおめでとうとは言われない。
自分の人生を自分で選んだひとつの選択に変わりはないのに。

ホームレスはかわいそう。と言う人がいるけれど、もしかしたらその生活が気楽でいいんだって思っている人もいるだろう。

少し前に印象的だったのは、りゅうちぇるが女性になりたいと言ったあとや亡くなったあと、ぺこちゃんに沢山メッセージが届いたそうで

大変だったよね。とか、ぺこちゃんがかわいそうとか、そんなメッセージが多かったとYouTubeだったかなんかでぺこちゃんが話していて

温かい言葉を沢山もらったけど、私はみんなが思っている以上に本当に大丈夫だから、というような話をしているのをみた時に

私たちは気付かないうちに、自分の尺度で人の感情を決めつけてはいないか、と思った。

逆に自分の感情も、世の中のイメージに、持ってかれていることが沢山あるんじゃないか。

自分の感情までも、世の中に決めつけられる世界は違うよなって。
まあ世の中が決めつけてきてるわけじゃなく、決めつけているのは自分なんだけれど。

大変だね。と言われ続けたら、さほど大変に思ってなくても大変だと脳が感じてしまう。

悲しいよね。と言われ続けたら、自分の中で整理されていた気持ちも、悲しみに寄ってしまう。


今日、従兄弟が7ヵ月の子どもを連れて家に遊びに来たんだけど、頭が重いから、ハイハイの途中でバランス崩して頭が畳にコテンとなって

本人は大して痛くない、けど勢い良くいったな、これは痛いのか、はてはて?みたいな顔をしていたんだけど

従兄弟が、あー痛かったなぁ!痛かった痛かった!それは痛いなぁ!って盛大にあやしはじめたものだから

急にちょっと泣いたろかモードになって(笑)

まあ別に痛くないから、ちょっと泣き声になって終わったけど

それってそういうことだな、と思った。

痛いか痛くないかは本人が感じていることで、外側がとやかくいうものではない。

幸せは本人が決めるもので、外側の条件で決まるものではない。

だから、かわいそうだとか、大変だねとかなんだかんだと、こちらから決めつけて言うものではないし、むしろ失礼である。

なんならそんな風に思っている本人が一番かわいそうで大変だ。だってこの世界は信じていることが起こるようになっているんだから。

そして、逆を返せば、大変だとか辛いとか本人がそう感じていることを、そんなの大したことないとか、そんなの普通とか、否定するのも違う。

こうやって、感情を決めつけないっていうのは、人に対してもそうだけど、まずは自分に自分がやるべきことなんだと思う。

自分が悲しいと思ったこと、嬉しいと思ったこと、こうありたいなぁ、こうしたいなぁ、を素直に受け入れるって、意識してみると結構できていなかったりする。

それに自分が思っている以上に、これは辛いもの、これは大変なもの、これは良くないもの、普通は悲しいもの、みたいに感情に対して決めつけが起こっていることも沢山あると思う。

で、私たちの脳は信じていることが現実になるから、結果的に大変だと思う人が多ければ大変な人が増える、そして、ほら多くの人がそうなんだからその状況は大変なんだよ、と更に自分に刷り込んでいく。ただそれだけなんだろう。

で、きっと、その感情の洗脳みたいなものに気付いて、世間は知りませんけれど、私にとったらこれが幸せなんだという自分の気持ちを自分で受け入れられたら

スコーンと抜けるんだろうな。

私も引き続き、ひとつひとつ意識していこうと改めて思いました。

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