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関東と関西 「笑い」における決定的違いは「盛り文化」

「大阪は外国みたいなもの」
昔、そんな言葉を聞いたことがある。

しかし、今はどうだろうか。

そんなこと言おうもんなら、いつまでそんなこと言ってんの?と鼻で笑われそうだ。

それくらい関東も関西も距離が近くなった。

関西芸人も東京の芸能界を席巻し、ひと段落。

もう関西弁をメディアで聞くことは当たり前の景色として完全に定着した。

以前は東京のお笑い芸人には冷たいと言われていた大阪のお客さんも、もはやほとんど存在しない。

大阪人の標準語へのアレルギーの話も、ここ10年以上聞いたことがない。

若手のお笑いシーンにおいては、大阪の芸人が東京で大人気だったりもする。

東京の人が持つ大阪への苦手意識もほぼないだろう。

「〇〇じゃん」と、関東人が語尾に使う「じゃん」を使う関西人すら最近見かける。

名古屋あたりに立っていたと噂される東西の壁は、ほとんど消えたと言っていい。

しかし、根強く残る文化の違いはある。

筆者は大阪出身で、現在東京在住だ。

今も仕事で東京大阪間を行き来する機会は非常に多い。

そして、神奈川出身である妻から指摘され、関東圏の人間と関西圏の人間の「笑い」における決定的違いが1つ分かった。

それが記事のタイトルにもある「盛り文化」の違いである。

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