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【M-1グランプリ直前】男ウケ至上主義の終わりが始まった

M-1グランプリの記事を2記事書いた。

1つはM-1グランプリの根本であり、忘れてはいけない最も重要な審査員の存在。

もう1つはM-1グランプリ2019準決勝の振り返り。

上記の記事を書いていて、ふと思ったことがある。

男ウケ至上主義の崩壊である。

男ウケ至上主義とは、男性の客に笑ってもらえることこそ正義だという考えかた。
女性ファンに多く支持されることは、笑いのレベルおいて不正解とされる、これはお笑いの世界における一種の伝統。

筆者は現在30代中盤。やはり20代の頃は男ウケ至上主義だったように思う。

あの頃は精神的にも幼く、間違ったトガりかたをしていたのだろう。

そして、その男ウケ至上主義を中堅のキャリアになっても捨てきれなかった芸人が、審査員をSNSで誹謗中傷する事件を巻き起こした。

その根本にあるのは女性蔑視であり、時代遅れという言葉では片づけられないほどの醜態だったのは誰もが理解するところだろう。

若手の場合、女芸人は注目されるタイミングもあるが、基本的に女性は笑いの世界において何かと不利なのだ。

この事件に対して、誹謗中傷した芸人と同事務所の女性ベテラン芸人が「彼らを許してやってください」と発言し、あまりに全てを間違えた事態の収め方をしていた記憶を呼び起こした。

"事務所の後輩を守るカッコいい姉さん"を演じたかったのかもしれないが、それをやるなら逆である。

失態を犯した後輩たちをボロクソに批判して、結果的に守ってやるのだ。
自社の後輩をストレートに擁護するのは全てがズレている。
そして、女性ならではの立場としてキチンと言うべきことは言うべきだった。
女性芸人として、そこに言及できなかったのは致命的だろう。

それは、ベテランと呼べるキャリアの女性芸人が女性蔑視を受け入れ、男ウケ至上主義を容認したことと同じになるのだ。
ここに反発できなかった歴史が、女性が笑いの世界で不利な状況に立たされてきた根源である。

この間違えた対応に関しては、本当に心の底から残念でならない。

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