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1年半でアメリカ14往復することになったわけ(2)

こんにちは。
前回は、ロルフィングの10セッションを受け終えて、ロルファーにならなければと一層強く思い込んだところまでお話ししました。

子連れで?いやいや…

ところで、ロルファーに認定されるには、2ヶ月半〜3ヶ月の集中トレーニングを3段階のフェーズで修了しなければなりません。次のフェーズに進むための課題もあるので、トータルで1年半くらいかかります。ですから、お勤めの人は大体が仕事を辞めて参加することになります。
そして、日本でいつか開催されるかもしれないトレーニングを気長に待つのでなければ、定期的にクラスが行われている本拠地のアメリカやヨーロッパ、ブラジルなどに滞在してトレーニングを受けるのです。

私にセッションをしてくれたロルファーはにっこりして言いました。
「お子さん連れてアメリカ行けば良いんですよ。現地で子守してくれる人探して。そういうクラスメートいましたよ♪」

娘二人を連れてアメリカ滞在3ヶ月×3回……いやいや、自分一人が行くのにもアテがないのに無理!と当時は思いました(今の私なら強行するかもしれません)。
ただ、思い入れだけはアホみたいに強いと家族にも伝わっていたようです。

反動と意地

話を戻します。
ロルフィングを受け終わるとほぼ同時に、夫の転勤で東京に戻りました。
夫はさらに激務になり、私は相変わらずワンオペでした。でも、本を読んだり、ネットで情報を探したり、身体についてのワークショップに出てみたり、モデルクライアントに応募したり、1mmでもロルフィングに近づきたい気持ちに栄養をもらっていたのです。

そんな中、夫が鬱になりました。長女が小3、次女が年中の冬でした。
疲れとストレスを溜め続けていたのを見ていただけに、夫のことはすごく心配しましたが、現実的には娘たちと自分の心を守ることが最優先になりました。暗い気持ちにさせたくない、なりたくない、「大丈夫」でなければと、鬱のネガティブへの反動と意地で、当てつけるようなポジティブ思考に走りました。

幸い、夫は少しずつ回復して半年ほどで社会復帰はしましたが、当然のことながらすっかり元気というわけには行きません。使命感といえば聞こえは良いですが、意地でポジティブ思考をやり続けていた私も、精神的にはギリギリのところにいたと思います。壊れないで済んだのは、両親や幼稚園のママ友など周りの人たちが気にかけて、辛抱強く愚痴につきあってくれていたおかげ、そして、ロルフィングのトレーニングに行くまではという思い入れがあったおかげでした。


そんなこんなで、家族がどうにかリズムを取り戻していった頃、日本でロルフィングのトレーニングが開催されるというニュースが入ってきました。

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