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1000日欠かさずnoteを更新し続けた大学院の先輩に「継続のコツ」を聞いて、自分も1年間、毎日noteを書くことにした話。

noteを始めて1年ほどになります。

私が始めた理由は、自分の思考や感情、考えていることを書き溜めることで自分が前に進める感覚を持てるから。

大学院に入学してからも、1ヶ月に1回は更新しよう!と決めてコツコツと達成していました。とはいえなかなか気持ちが乗らないと筆も進まないし、継続する難しさを感じていました。

そんな時に、同じ立教大学大学院(リーダーシップ開発コース)で1000日間noteを更新している方を見つけました。

1000日って!!!!!!すごくないですか??????

1年が365日なので約3年。それだけの間、毎日更新するって、相当の気力と体力と熱意がないとできないのでは・・?と興味が止まらなくなり、面識がない中でえいやと連絡を取らせていただき、インタビューさせていただくことにしました。

1000日noteの更新を達成しているのは、塩川さんという方です。

塩川 太嘉朗
日系製造業の人財開発部門のマネジャー。立教大学大学院の中原研究室(後期博士課程)にてキャリア論の研究にも従事。趣味はマラソン、日本酒、温泉めぐり。

https://note.com/takaos/


塩川さんは、私と初めましてにも関わらず、打診に対し、「もちろんです。いずれかの日程いかがですか?」とご自分から日程を提示してくださり(感動)、先日にZoomでお話をさせていただきました。

以下、1000日以上noteを更新し続ける塩川さんに質問したことを、本人の許可を得て、できる限り、再現性高く書いていこうと思います。


インタビューをしてみて、まず塩川さんがアウトプットに対しても、やり方に対しても、とっても素敵な考えをお持ちだな、というのが素直な感想です。そして、塩川さんへのインタビューの後に私は一つの思い切った決意をすることになりました。少し長くなりますが、noteを書く上でのスタンスが溢れていると思いますので、ぜひご覧ください。


Googleがサービス停止をしたのがきっかけ

ーー塩川さん、今日はお忙しいなかお時間いただき本当にありがとうございます。まずは、noteを始めたきっかけを教えていただいて良いですか?

塩川さん:最初はGoogleの「Blogger」というサービスを使っていたんです。そしてGoogleがサービス停止をしたのでnoteを使い始めました。最初から期待されていた理由じゃなくてすみません(笑)

もう少し真面目な回答をすると、立教大学大学院リーダーシップ開発コースに入学してから、インプットの量が増えて、アウトプットしたいなって思っていたんです。

現在の研究室でもお世話になっている、立教大学経営学部教授の中原先生も、アウトプットを日頃大事にされていたこともあり、触発されたのも大きいですね。大学院に入学後、1年生の後半かな。毎日書いていたのですが、相乗効果しかなかったですし、修士論文の練習として書いていたのも大きいです。

例えば、論文の概念について調べるじゃないですか。自分でnoteを書いてみて、その概念についての文章を書けなかったとしたら、その概念について理解できていない、ということなんです。アウトプットすることで、どこに自分の理解のエラーがあるか?を着目できる良いツールでした。

オープンにすることでフィードバックがもらえる

ーーなるほど、そうだったのですね。ちなみに昔から日常的にアウトプットしていたのですか?

塩川さん:私は本を読むことが好きで。年間200冊は読んでいたんですね。
きっかけは、当時の上司から「そんなに本を読んでインプットしているならアウトプットもした方が良いんじゃない?自分のためだけじゃなくて、オープンにすることでフィードバックももらえるよ」とアドバイスをもらって、そこからブログを週1で書き始めたのがきっかけです。
Googleの「Blogger」を始めたのが2010年頃ですね。

noteを自ら検索して何度も読み返している

ーー上司の方のアドバイスが今の塩川さんのアウトプットの原点なのですね。ちなみに塩川さんは何のためにnoteをされていますか?

塩川さん:目的は2つあります。まず1つ目ですが、自分は記憶力が良くないと思っているんです。だからこそ、読んだ論文のレビューを書いてnoteに溜めておくことで検索ができる。多分、僕のnoteを何度も見て検索しているのは圧倒的に僕です(笑)。

2つ目は、発信することで誰かに届く可能性があるということです。東京都立大学で組織論研究をされている高尾義明先生という方がいらっしゃるのですが、高尾先生の一連の論文についてまとめて書いていたら、高尾先生本人からコメントをいただいたんです。

それがきっかけで、修士2年生の時から高尾先生とzoomで話したり、相談したりさせていただいて。今ではたまに食事にも行かせていただいています。発信することで、人とのネットワークが繋がるなあと思った経験でしたね。

今ではもう、書かないとちょっと気持ち悪い感じになっています。でも僕、そんなにストイックなタイプではないんです。noteをやらないといけない、という義務感は全くないです。

自分を卑下している訳ではなく、質の高いものを出している感覚はなくて。自分のためにあとで検索すればいいや、と思っているから続けられている気がします。

ーー全て自分のためにnoteを活用されているんですね。質は高くないとはおっしゃっていますが、続けていて苦しいと思ったことはありませんでしたか?

塩川さん:そうですね、苦しい時もないと言ったら嘘になりますが、そんなに苦しいと思ったことはないですね。でもあえて言うならば、LFP(立教大学大学院リーダーシップ開発コースの最終プロジェクト)が佳境に入った時は流石に苦しい時もありました。

あとは、今やっている研究が定量分析をやっているからこそ、良くも悪くも「noteを何で書いているんだろう」と思うことはありますね(笑)。

毎日更新で「やらないと決めていること」

ーー塩川さんが無理をしていない感じが伝わってきます。ちなみにnoteはどういったルーティンで書かれているんですか?

塩川さん:毎日更新はしているのですが、実際は書き溜めておいて、それを随時あげています。さすがに毎日その場で書いてというのは辛くてできないと思います。土日に書き溜める傾向はありますが、それ以外も平日でも時間があれば2,3個まとめて書いたりもします。

ーーやはり毎日書くはなかなかできないですよね。だからこそ、書き溜めておいて更新は欠かさない、というルーティンを作ることが重要だと感じました。ちなみに、これはやらないと決めていることはありますか?

塩川さん:面白い質問ですね。うーん、何だろう。1つ明確にあるのは、「批判や全否定はしない」ということですかね。

たとえば「こんな本けしからんと思いました!」みたいな。本でも論文でも、もし自分がそう思ったとしても、それはわざわざ書きません。

めちゃくちゃエネルギーをかけて書いたnote

ーー「否定しない」、発信する上でも大事な部分だな、と感じました。ちなみにご自分でこれまで沢山noteを書かれてきた中で印象にのこっているものはありますか?

塩川さん:僕の中でめちゃくちゃエネルギーをかけたnoteは実は少ないんです。うーん。あ、でも、その中でも、唯一かもしれないのですが、「社会構成主義の源流を探る旅。〜カント、ウィトゲンシュタインからバーガー+ルックマン、ガーゲンまで」は一番反応があったし、エネルギーを割いたなと思います。

(筆者注)社会に存在するありとあらゆるものは人間が対話を通して頭の中で作り上げたものであるという主義・考え方のこと

自分で改めて読み直してみても、一番読みやすいな、と感じます。これは、自分自身の興味と合致した内容だったのもありますし、実はこれ大学院の課題だったんですが、めちゃくちゃ時間を割いて向き合ったんですよ。神戸大学の先生や、神戸大学の大学院の学生とも壁打ちをして作って時間をかけました。

ーー沢山質問させていただきましたが、これが最後の質問です。塩川さんの今後について教えてください!

塩川さん:当面は、noteを続ける予定です。うまくいけば、来年の4月から博士論文を書き始める予定ではあるのですが、どこまで続けられるかなあ。

直近は、論文レビュー以外で、サクサク書ける内容を書き始めるようにしています。僕、老子(中国春秋時代における哲学者)とウィリアム・ジェームズ(アメリカ合衆国の哲学者、心理学者)が好きなんですけど、老子とウィリアム・ジェームズの本を読んだ感想を書いたり。まあでも、総じて無理をしないで続けていきたいですね。


ここまでお話を聞かせていただき、note継続のポイントは下記の3つなのかなと思いました。

①自分のために書く
②アウトプットの質にこだわりすぎない
③書き溜めておく

そして、塩川さんのお話を聞かせていただき、私もできそう!と思わせてもらえる感覚があり、簡単ではないと思いますが、チャレンジしてみよう、と決意しました。その名も、

365日noteチャレンジ!!!

私は、4月1日より、毎日noteの更新をチャレンジすることに決めました。
正直どうなるか想像もできず、もしかしたらここでチャレンジすると宣言する自分を恨む日も来るのではと思ったりするのですが、とにかく今年はストレッチゾーンに飛び込むことを意識したいと思っているので、やってみようと思います!

どんなnoteになるのかワクワクドキドキですが、面白いことやってんなあ、くらいにあたたかく見守っていただけたら嬉しいです!

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