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ホームスクーリングを推しているわけではない

みなさま、こんにちは。

これまで小4息子のホームスクーリングについての記事をアップしてまいりましたが、度々誤解されることがあります。

それは、

『学校に通うよりも、ホームスクーリングを推している』

ということ。

それは、全くの誤解です。

私はそもそも公教育を否定する気は全くなく、学校に楽しく前向きに通える子はどんどん通うべきだと思っています。

一方で、いじめや人間関係(お友達や先生)のトラブルがなくても、学校という環境が合わずに苦しくなってしまう子がいます。

我が家の小4の長男がまさしくそうでした。

・朝から夕方まで分刻みでやることが決まっている
・それも自分が学習したい内容ではなく、心が躍らない
・やっと解放されたかと思い帰宅しても、宿題と家庭学習がある
・よくわからない(論理的でない)決まりがたくさんある

息子は赤ん坊の頃より『自我』が強く、何事にも必ず理由を求めるタイプ。そして、何よりも好奇心が旺盛で、自分に対してとても正直なタイプでした。彼は『嫌なものは嫌!』なんです。

一方で、生き物をはじめ様々な分野に興味を示し、一度没頭するとゾーンに入ります。一度ゾーンに入ると、誰が話しかけても気がつきません。それほど彼は集中します。

小2までは、学校でもなかなかストップをかけることができず、クラス全員が待ってくれているという状況も多々あったようですが、4年生のはじめまでは休むことなく学校へ通っていました。

しかし、彼に覇気はありませんでした。
目の輝きが以前ほどないのです。彼にはもっと『自分自身の時間』が必要でした。それは、自分と向き合い、自分がしたい学習をする時間を必要としていたのです。

先生やお友達が大好きな息子。

それでもしんどくなってしまう。

そうして我が家では週3日登校、週2日ホームスクーリングのハイブリッド学習の日々が始まったのでした。

先生もとても理解を示してくれて、彼は完全に目の輝きを取り戻しました。
今考えても、息子にとってベストな選択ができたかなと思っております。

これを、私が『何があっても学校とは毎日通わないといけない場所』と定義して、無理に息子を学校に休まずに通わせていたら、ある日パタっと通わなくなっていた可能性もあります。

そのように、外に対して心を閉ざしてしまった状態では、ホームスクーリングどころではありません。
まずは、心の傷を癒したり、親子関係を修復することをから始まります。

私がこのnoteを通してみなさんにお伝えしたいことはたったの二つ。

『その子その子に合った学習環境(方法)がある』

『学校には何としてでも行かないといけないという概念を捨てること』


ベーシックにあるのは、『学校が良いか悪いか』ではなく、『その子に合うか合わないか』なのです。

ある日ベッドから起き上がれなくなる状態になるまで、鞭を打って登校する必要は全くないということ。

オルタナティブスクールやフリースクールのある地域もあるかもしれませんが、ない地域が大多数。ほとんどの地域では、『公教育』一択なのです。

その一択が合わないからといって、焦る必要はありません。
その子がダメだとか、親御さんがご自身を責めたりすることがありますが、『合わなかっただけ』なんです。

もし、世の中の仕事が『お役所』だけだったと仮定しましょう。

ミュージシャンやアーティストの方はどうなりますか?
スポーツ選手やエンジニアの方も辛くならないですか?
専門職やアーティストでなくても、外を飛び回ったり、発想がクリエイティブだったり、経営者タイプ(自分で何かをしたいタイプ)には辛い環境ではないですか?

大人は休職したり、有給休暇を使ってリフレッシュをするなど、まだ子供よりは選択肢があるといえますが・・・

自分の心に反したことをやり続けることは、想像以上に辛いものです。
やりたい事が明確にある場合は尚更そうです。

自分に合う学校を選べるのであれば、それが一番だと思います。

幼少期や学童期に仲間と過ごすことはとても大切だからです。
学校に楽しく通えるなら、それがベスト。

しかし、多くの地域では選べません。

あったとしても金銭的に難しい場合も多々あります。(1人ならまだ何とかなる場合もあるかもしれませんが、2人、3人通うとなると、困難ですよね・・)

そういう状況であれば、ホームスクーリングも選択に入れて良いと思うのです。

日本ではホームスクーリングが法律で認められていないため出席扱いにはなりませんが、子供が目を輝かせながら学べる環境を親子で一緒に考えてみるというのはとても前向きなアクションといえるのではないでしょうか。

子供が幸せだと、親も幸せですよね。

子供がしんどいと、親も悲しいですよね。

逆も然り。

あたり前に存在する『学校へは必ず行くもの』という概念から脱し、『目を完全に子供自身へ向けた瞬間』、世界は変わります。
びっくりするほど変わります。

悩みが『希望』に変わります。


私には年少の次男がいますが、よく『次男君もホームスクーリングさせるの?』という質問を受けます。

答えは、

『わかりません』

です。

彼はまだ学校へ通ったことがないので、学校を楽しめるのかどうか現時点で判断はできません。

楽しんで前向きに通えるようだったら毎日通ったら良いと思いますし、しんどそうだな~合わなさそうだな~と思った時にはホームスクーリングを視野に入れれば良いのです。それだけです。

長男と次男は真逆のタイプです。

私の予想ですが、次男はきっと学校を楽しんで通うのではないかと思っています。
なので、多少本人が行きたくないという時期があったとしても、彼の様子次第ではちょっと頑張って行ってみる?という提案をするかもしれません。

本当に、その子その子によって個性や状況が異なるので、対応も変わるものだと思います。

大切なのは、『その子にとってベストな対応を考えること』


社会ではなく自分自身を見てくれている。

その親の姿勢は子供を安心させ、自己を肯定させ、親子間の信頼関係を強いものにするでしょう。

幸せな子供、幸せな親が増えますように。
親も子供もみんな頑張っている、そして、みんなが素晴らしい。

今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!














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