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実はホームスクーリングの参考にしている!世界の教育〜総括編〜

さま、こんにちは。

週末はいかがお過ごしでしょうか?
早いもので1月ももうすぐ終わり。

あれだけ早く冬が終わってほしかったのに、雪が溶けないうちにスキーに行かないと!と今では焦りを感じています。

さて、実はホームスクーリングの参考にしている!世界の教育編は全5回にわたり投稿させていただきました。
(全5回の記事は、この記事の最後にリンクで貼らせていただいてます。)

第1弾 オランダ編
第2弾 フィンランド編
第3弾 アメリカ編
第4弾 オルタナティブスクール〜サマーヒ  
    ル&きのくに子どもの村編
第5弾 オルタナティブスクール〜サドベリ
    スクール編

どれか読んでくれた、全部読んでくれた!色んな方がいらっしゃると思いますが、みなさまの特に印象に残った回はありましたか?

実はこれらはごく一部で、世界・日本にはまだまだたくさんの教育の形があります。

これからも気になった時にご紹介しようと思うのですが、今回はこの全5回にわたる世界の教育の総括編とさせていただきます!

是非、最後までお付き合いいただければ幸いです。

国の制度として学ぶことが多かったオランダ・フィンランド・アメリカ編

日本が公教育と厳しい基準を満たした私立しか教育として国なら認められない一方で、
オランダとアメリカにはたくさんの選択肢がありましたね!
(アメリカはある一定以上の所得の家庭に限るかもしれませんが)

子どもはみんな1人1人性格も、興味も、得たい知識も、学びたい空間も、特性も違う。

だから、学校にも選択肢があった方がいいよね。国で認めましょう。


端的にいうと、こういうポリシーでした。

一方フィンランドでは、公立とホームスクーリング(認められているが補助金はなし)の2択で、基本的に日本のように決められた学区の学校に通います。

ただし、選択肢がない分、「個別に特化した学び」を実現させていました。

個々の進度や興味に合わせた授業編成にするために、「国でなく、市町村でもなく、現場である学校に自治権を持たせた」点が日本とは大きく異なる点といえます。

学校運営に関わることは、すべて学校の先生方で決められます。
使う教科書も学校によって違いますし、算数ひとつとっても、アプローチ方法が異なります。

学校間でこれだけ違うと格差が生まれるのでは?

という声が出そうですが、フィンランドで教員は本当にプロフェッショナル集団なんです。
修士まで取得する必要があり、その期間知識でだけでなく日本とは比にならないほど数多くの教育実習を経験します。

そして、6年を終えたからといって晴れて教員になれるとは限らず、採用の際は論文や適性検査、面接を通して、「教員に向いているのかどうか」をしっかりと見られます。

国は自分たちが主導せず現場に任せても大丈夫!と自信を持って言える教職課程を用意し、それを経て先生になられた方を全面的に信頼して、現場を任せているということです。

結果、教育者として適正があり且つ専門性の高い先生方主導で日々の教育活動ができることになり、個別に合った学びが実現しているのです。

それでは、日本はどこへ向かうのか?

3国から、制度として学べる事は多々あると感じた一方で、だからといってこれをこのまま日本に取り入れてもうまくいくのかな?という疑問が残ります。

この教育編の記事を読み、同級生が連絡をくれたのが考えるきっかけでした。

その人は現在ヨーロッパに住んでいるのですが、

オランダ・北欧・ベルギーのように、自国の経済だけでは回していけない国(経済活動に他国との関わりが必須)と、自国である程度の経済活動を完結できる国イギリス・フランス・ドイツetcでは、教育に対するアプローチが異なるということです。

前者は、語学力や汎用性など、要は国にいても他国と関わったり国を出てもやっていける人間を育てます。

後者は何もしなくても移民が流入するので、移民に対して一定レベルの教育と自国のルールを浸透させないと、自国の経済が危機にさらされてしまうわけです。

イギリスやフランス、ドイツをはじめとしたヨーロッパで大国といえる国が、個々に焦点を当てるよりも、厳しい試験を用意することには、こうした背景があるんですね。

それでは、日本はどうでしょう?

どちらにも当てはまりませんね。

そもそも日本はこれから移民を受け入れる気があるのでしょうか?

この少子化に歯止めをかけ、人口をある程度維持できると想定しているのでしょうか?

国がどこに向かっていきたいのかによって、公教育の方針が決まるのだと思います。

国としてはそのあたりがフワフワしていて(それとも、明言していないだけ?)、このまではダメだ!と思った人たちがそれぞれに教育環境を良くする活動をしている状況に見えます。

国として、根性論は抜きに将来日本はどの程度の規模の国でいられるのか。
移民は受け入れるのか?そのあたりの着地点をある程度予測しないと、公教育もどこに向かっていくのか決めることはできないと思います。

個人的には

公教育が変わっても変わらなくても、
公教育とはある程度、

こういう人間になってほしいな

という国の意思が入るわけです。

オルタナティブスクールのように、

そのままの自分で良い

と言ってくれることは、公教育の性格上ないと思います。

なので、劇的に公教育にテコ入れをしても、不登校の数はさほど変わらないのではないかな〜というのが自身の見解です。

なぜなら、万人にフィットする教育はそもそも存在しないからです。

そうであれば、やはり「色んな子がいる」ことを前提に、公教育以外の選択肢をしっかりと認めることなのかなと思います。

設立に厳しい条件のある私立に限らず、

オルタナティブスクール設立への助成金を出す(ただし、基準も公教育に沿ったものではなくする必要がある)。

ホームスクーリングをする家庭に補助金を出し、いずれの選択をしても「教育課程を完了した」と国が認めることなのかな、と。 
もちろん、基準は必要なのですが。

現時点ではそう考えています。

公教育の中身としては、フィンランドの学校制度が日本にとって良いモデルになるのではないかなと思います。

その場合は、国主導にするのではなく、国はあくまで現場を支援する立場にまわり、学校運営の管轄は少なくとも各都道府県か市町村に移すと、現場にフレキシビリティーを持たせることができますね。

日本にもある、面白い学校


さて、世界の教育編はいかがでしたでしょうか?

世界にはまだまだたくさんの面白い学校がありますが、日本にもオルタナティブスクールは増えています。

昨年私が視察に行ったヒロック初等部さんは、世田谷区で開校し、続いて代々木校、そして今年は吉祥寺校の開校を控えております。

きのくに子どもの村をモデルにした学校も、サドベリースクールをモデルにした学校も北海道にはありますし、イエナプラン校も登場しています。

東京のドルトンも国際バカロレア校も気になりますし、まだまだ教育の旅は続きそうです!!

世界の教育編全5回、今回の総括編と、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

※全5回の記事はこちら


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