三善晃の作品の認知度の差

三善晃さんとは、何者なのか。

クラシックを聞くことが多い方でも知らないと言われたり、なんとなく聞いたことあるけれど得体の知れない作曲家、とあまりポジティブではない認識をされることが多い作曲家なのかもしれません。

しかし、演奏者界隈で、特にピアノ、声楽や合唱をやる方にとってはかなり馴染みのある作曲家であり、彼が作曲するものはみんな名曲だと認識されていることが多いです。
弾き手と聞き手でこんなにも差がある作曲家もそんなに居ないんじゃないかと思う反面、日本人作曲家あるある案件なのかもしれないです。

彼は1933-2013まで生きた作曲家で、少し変わった経歴を持っていて、
東大文学部仏文科からパリ国立音楽院へ留学しピアノ教育や戦後日本の音楽教育に力を入れた作曲家です。
日本の音楽教育というと、なんだか堅苦しいですがようは、学校の音楽の授業で扱う教科書の監修をしたり、沢山の学校の校歌を作曲していることから、意外にも身近な作曲家でもあるのです。
三善晃さんの貢献で、今や日本の音楽教育は成り立っていると言っても過言ではないと思います。

そんな三善晃さんが作曲した、母と子のための音楽。
チェロとピアノのために作曲され、チェロとピアノの良いところを活かしつつ、透明感のある和音を使って優しく寄り添うような曲調になっています。

一度三善晃さんの音楽を聴いてみませんか?
知らないで生きていることは、損をしているように思います。
知らないことを知ることができた喜びを味わってもらえたら嬉しいです。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?