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思うように本も買えなかった、あの頃の私へ

「人・本・旅」には迷わず投資できる自分でいたい。
今でこそ、それはかなり現実のものになってきたかな。でも、そうではない時期もありました。

「人・本・旅」とは、「人に会い、本を読み、旅をする」ということ。もともと私はこの言葉を出口治明さんの著書で知りました。

働けば働くほど出て行くお金たち

私には一人、息子がいます。子どもを保育園に預け、フルタイムでカフェ店長をしていた時、私の収入は今よりもずっとありました。

今は自分で会社を経営しているので、役員報酬は新卒の給与額並みに設定しています。たぶん小さい会社を経営している人には、そうしている人が結構いるんじゃないかな? おかげで税金は安くなり、会社経費を使えるので、体感では年収は断然増えているんです。

当時、子どもを預けていたのは市の認定保育園。公立保育園と保育料の算定基準は同じでした。3歳児未満の保育料って、公立でも結構な金額なのです。手がかかるから当たり前なのですけど。
収入に比例して保育料も上がる仕組みだから、今と違ってそこそこお給料いただいてましたし、まして共働きの私の世帯ではかなりの金額でした。

さらに、延長保育でもカバーしきれないカフェという業態で働いていた私の業務時間に合わせるために、ベビーシッターさんもお願いしていました。
勤めていた会社には、それに対する補助もなし。
今でこそ「キッズライン」のような救世主的なサービスも出てきていますが、当時はベビーシッターの代金はもっとずっと高かったです。

働けど働けど、手元に残るお金はそんなになし。
自分の好きなことに使える分なんて、それほどありませんでした。これ、ワーキングマザーの方は共感してくれる方がいるんじゃないかなぁ……。

それでも働き続けていたかったんですよね。社会と繋がっていたかったし、仕事はとてもとても楽しかった。

彼女にできることは、私にもできるという謎のポジティブシンキング

だから2011年に初めてオンラインサロンに入るときも、「月額5000円程度」を毎月払うことを決めるには、勇気がいりました。
入ってみるとさらに、専門書レベルの価格(3000円越えてくる)の課題図書を3冊とか指定されて、これまたびっくり。自分に投資するって、こんなにするんだなって、単純に驚きました。それまできっと私、「消費」か「浪費」しかしてなかったんですね。

私にとっては高価な本。しかも、在庫のある本屋さんもなかなかない。忙しさとお金の問題で課題図書を全部読むこともできない自分が、とてもみじめでした。

でも、世の中にはそれができちゃう人もいるんです。同じサロンのメンバーのみなさんもそうだし、課題を出してきたサロンオーナーの女性も私と同じ人間で、私よりも多くの子供を育てるワーキングマザーでした。

だったら、私にだってきっとそうできる方法がある。謎のポジティブさを発揮。みじめさは、エネルギーになってくれました。

なぜ、迷わず本に投資できないのか。何が問題なのか。その「問い」から必死で考えました。そこで気がついたのは、私は私に必要なお金の額をちゃんと把握していないということ。
月にいくら必要で、これから先訪れる家族の節目にいくら必要で、なりたい自分でいるためにいつの時点でどれくらい必要なのか。
それを理解していないまま、なんとなくお金がない焦りにとらわれていたのでした。

何事もまず「イシュー」からなんですよね。そこをつまびらかにしないで焦っても、ほぼ無意味なんです。
こういう本にも、私はサロンのおかげで出会えました。

さらに、テクノロジーは指数関数的に進化し、「限界費用ゼロ社会」が訪れつつあります。今は、kindle unlimited(電子書籍の読み放題)Audible(オーディオブックの聴き放題)などのサブスクリプションモデルで本を読めるし、kindleなら価格がそもそも紙の本より少し安いです。
kindleで本を読むのには、毎日使っているスマホがあればいいんです。専用の端末がもし買えないとしても。

限界費用ゼロ社会についてはこちら。


好きに本も買えなかった私も、ちょっとのお金で会社を作って、今では自分の収入を自分で決めて、Before Taxで経費を使える身にもなれました。
本なんて真っ先に経費ですよ。私が本から何かを得て行動につなげることができたら、即会社の利益ですから。絶対経費です!

私は、会社員であることを否定していません。むしろそこに大きな不満がないなら、絶対に生かしたほうがいい。
会社員でいながら、経費を使えるようにする方法だってあります。私は会社員時代、上司に相談して月に何冊か本の購入を経費にしてもらうことに成功しました。
また、会社員が自営の届け出をしたり合同会社を持つケースは、今後増えると思っています。

自社が今後どうなるかは自分次第ですが、いつまでも「人・本・旅」に迷わず投資できる自分でいようと思っています。

あの頃の私に「あなたにだってできるよ」って、言ってあげたいなと思って、書きました。


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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