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就寝時の靴下

就寝時の靴下は着用するべきか?

就寝時に靴下を履くかどうかは、人によって好みや習慣が分かれるところです。
一般的には、寒い季節には靴下を履いて暖かくするのが良いとされていますが、実はそれだけではなく、靴下には睡眠の質や健康に影響する様々な効果があるのです。


メリット1:入眠を促進する

就寝時に靴下を履くと、足先が温まり、血管が拡張されます。
すると、体全体の血流が良くなり、体温が下がります。
体温が下がると、脳は睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌しやすくなり、眠りにつきやすくなります。
逆に、足が冷えていると、体は体温を上げようとして、覚醒ホルモンであるコルチゾールを分泌しやすくなります。
コルチゾールはストレスに対応するためのホルモンで、睡眠を妨げる働きがあります。
つまり、就寝時に靴下を履くことで、睡眠ホルモンと覚醒ホルモンのバランスを整えることができるのです。

メリット2:睡眠の質を向上させる

就寝時に靴下を履くと、睡眠の質も向上します。
睡眠の質とは、睡眠の深さや連続性、回復性などを指します。
睡眠の質が高いと、翌日の体調や気分、集中力や記憶力などが良くなります。
睡眠の質が低いと、逆に疲労やイライラ、不安やうつなどのリスクが高まります。
就寝時に靴下を履くと、前述のように体温が下がり、メラトニンが分泌されます。
メラトニンは、睡眠のサイクルを調整する役割も持っています。
睡眠のサイクルとは、レム睡眠とノンレム睡眠と呼ばれる二つの段階が交互に繰り返されることを指します。
レム睡眠は夢を見る睡眠で、脳の活動が活発になります。
ノンレム睡眠は深い睡眠で、身体の回復が促されます。
一晩の睡眠では、約90分ごとにレム睡眠とノンレム睡眠が4~5回切り替わります。メラトニンは、このサイクルをスムーズにすることで、睡眠の質を高めるのです。

メリット3:健康に良い

就寝時に靴下を履くと、健康にも良い影響があります。
例えば、靴下を履くことで、足の冷えやむくみを防ぐことができます。
足の冷えは、血行不良や免疫力の低下、風邪やインフルエンザなどの感染症のリスクを高めます。
足のむくみは、水分や老廃物の滞留によって起こります。
足のむくみは、足の痛みや重だるさ、靴のサイズが合わなくなるなどの不快感を引き起こします。
また、足のむくみは、心臓や腎臓などの重大な疾患のサインである可能性もあります。靴下を履くことで、足の血流を改善し、冷えやむくみを予防することができるのです。

デメリット1:発汗やかゆみを引き起こす

就寝時に靴下を履くことには、メリットが多いですが、デメリットもあります。
一つは、発汗やかゆみを引き起こすことです。
靴下を履くと、足の温度が上がり、汗をかきやすくなります。汗は、皮膚の水分や油分を奪い、乾燥やかゆみを招きます。
また、汗は、細菌やカビの繁殖を促進し、足の臭いや感染症の原因になります。
靴下を履く場合は、通気性や吸湿性の良い素材のものを選び、清潔に保つことが大切です。

デメリット2:血行を妨げる

もう一つのデメリットは、血行を妨げることです。
靴下を履くと、足に圧力がかかります。
圧力が強すぎると、血管が圧迫され、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、足の冷えやむくみを引き起こすだけでなく、血栓や静脈瘤などの血管の病気のリスクも高まります。
靴下を履く場合は、サイズや締め付け具合に注意し、適度にずらしたり外したりすることが必要です。

まとめ

就寝時に靴下を履くかどうかは、個人の好みや習慣によりますが、科学的な観点から見ると、メリットとデメリットがあります。
靴下を履くかどうかは、自分の体調や気温に合わせて判断し、素材やサイズ、清潔さなどに気を付けることが大切です。
靴下を上手に利用して、快適な睡眠を得ましょう。

今日も読んで頂きありがとうございました☺

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