平和構築の壁

 平和について考える話の続きです。

 平和を実現する、というテーマを掲げるなら、当然、世界の協力が不可欠です。どこか一国だけで何かをやろうとしても、そんな平和は夢物語に過ぎません。問題は、「どうしたら協力してくれるのか」というところにあると思うんです。

 そのために国連がある、と思っている方もまだいらっしゃるかもしれないんですが、国連というのは本来、「国際連合」ではなく、「連合国」なので、まだ世界大戦の影響を引きずっている体制ということになります。

 資本主義と共産主義の争い、宗教的な争い、民族間の争い、利権をめぐる争いなどが、これまでにも戦争の原因になっていて、何もしなければ、今後も同様の状況が続いていくと考えられます。

 戦争をする動機が、戦争をしない動機に潰されない限り、おそらくずっと続くのではないでしょうか。


 すべての戦争について断言はできませんが、一般に戦争はビジネスであると言われます。もともと戦争は、土地を奪い合うなどの目的がありましたが、これも結局、広い意味では「ビジネス」に該当してしまいます。

 当事者同士で仕かける例もあるんですが、そうではない、別の人や団体が仕組んでいるケースもあります。陰で仕かける場合も、うまく立ち回り、戦略的にどこかを戦争に陥れ、自分たちの利権を獲得する、という目的があるはずです。

 それはメディアかもしれませんし、どこかの国が別の国を、という構図かもしれません。あるいは発信力のある何人かの人たちかもしれません。ほかにもありますが、明確に指摘するのは避けますね。

 もちろん、仕かける側は一つの国とも限らないですし、一つの団体でもないかもしれません。


 戦争を積極的に引き起こしたい人たちがいるので、この点が平和を構築するうえで、大きな壁になります。

 この人たちが、「戦争がないほうがいい」と考えるようになる、という条件が必要になるからです。

 そのためには、まず、「なぜ戦争を望むのか」を徹底的に洗ってみないといけないんですが、これもなかなか、簡単に片づく作業ではなさそうに思われます。


次回はいくつか具体的な理由を挙げてみたいと思います。

 

 


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?