参政党のあの人たち

 私がちはさん――浅井千晴さんと知り合ったのは、6、7年ほど前だったと思う。本名で書いていないので、向こうからこちらがわかるかどうかは、彼女が私のあるFacebook上の投稿を読んでいるかどうか次第だが、私は彼女を知っているし、Facebook上での繋がりもある。

 この政党を応援すると、私には必ずしもプラスにならない面があるかもしれない。
 彼らは戦前の日本人の精神を正しく評価して、国家を国家としてまとめるための精神の育成をするとか、日本を日本らしくしよう、という意図を持っている。憲法を改正し、まともな独立国家を目指そうとしている。
 対して私には、外国人の友人も少なくない。かなり親しい人もいる。そういう海外から来ている人たちには、参政党の政策は通常、プラスに働かないだろう。

 これは何年か前の話になるが、「女性のための社会学講座」に参加してみた。ちはさんが主催、話し手は、のちに党首となる神谷さんだ。元自衛官、元自民党党員、子持ちの神谷さんは、実際に会ってみるとエネルギーのある人だ。

 自民党で国民のために働きたかった。でも、自由が利かない。しがらみが多すぎる。

 そんな話をしていたと思う。
 当時は、政治から社会を変えるのが難しいと感じていたらしい様子が見られた。

 神谷さんは自衛隊の訓練についても、日本は「実際の敵を想定していない」「甘すぎる」と指摘する。

 ちはさんも神谷さんも、海外に視察に出かけていた。世界を視て回っては、ここでは中学校でこんな教育をしているのに、日本はお金の話をしないとか、自分の国の建国について知らないのは日本人くらいだ、などという話もしていた。

 アメリカから入ってくる輸入農作物についてや、日本で農薬・添加物がどれほど許可されているかといった話など、情報を仕入れてはLINE@で流していた。

 淡路島プロジェクトでは、子どもたちを健全に育成しようという試みが行われる。元気に外で遊ばせよう。ケガをするのは当たり前、転ばぬ先の杖みたいに遊具を取り上げて育てるのは良くない。そういう考え方をしていた。

 資金援助に回った人たちもいた。私が知っている人では、ちはさんたちとも仲良くビジネスをしていた仲間だ。党員・候補者を集めるメールも流れてきた。もちろん、だれでもいいというわけではなく、候補者は審査をすると明記してあった。

 本気で日本の将来を考えるなら、いっしょに政治をしませんか、というのが彼らのスタンスだ。その代わり、学びの場は提供されるだろう。

 起きている現実に直面するのは、事態が悪ければ悪いほど、ふつうの人が耐えるにはつらい。それでも、現実を見なければもっと悪くなる。許可されすぎた農薬や食品添加物で健康を脅かされ、外国人に仕事を奪われ、あるいは土地を買いたたかれるような状況を脱したければ、投票する価値はあるかもしれない。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?