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「そんな人だと思わなかった」と言われましても

わたしはいつも
「変えていきたいもの」と「変わっていくもの」
の二つに心を動かされています


「変えていきたいもの」は
自分の生活習慣と生業とする職業

「変わっていくもの」は
まわりの環境と人間関係、時の流れと自分の年齢


変えていきたいものを原動力にして
変わっていくものに置いていかれないように
日々着実に一歩ずつ人生を歩んでいます


変化というものは自分がどれだけ
「変わってほしくない」と思っても
秒針の針のように刻々と進み続けていきます

早いと思うか、遅いと思うか、
それは自分にしかわからないことですが

だからこそ
まわりの人の変化に困惑することもあります


「ずっと一緒だと思っていたのに・・・」
「そんな人だと思わなかった」


皆さまも
そんなふうに思うことはありますでしょうか?

わたしもかつては
この嫉妬心や失望感に苛まれることもありました

しかし

これは決して相手が悪いわけではなく
自分が相手に抱く印象や思い込みが
関係しているのです


「人は第一印象が大事である」
とよく言いますよね?

これがまさに思い込みを作り上げる原因なのです

第一印象というものは
自分がこれまで出会った人たちと
初対面のお相手とを照らし合わせ

「こういう容姿の人は、こういう性格だった」

という経験値を用いて憶測で判断をするもの

そしてその判断が
これまで間違っていなかったからこそ
第一印象をそのまま相手の性格として
思い込んでしまうものなのです


ちなみにこれは余談ですが

わたしはこれまで接客業を生業としてきたので
なんとなくこのタイプのお客様は
こういう接客態度の方が心を開いてくれそうだな
という経験に基づいた憶測で対応を変えています

これが間違いであったことはほぼないので
自分の武器として仕事に役立てています

しかしこれはあくまでお客様とスタッフとして
数時間だけ接客をするうえで使えるスキルであって

これを日常環境に置き換えるとどうでしょう?


この記事を読んでくださっている方々は
それが一筋縄ではいかないということは
もうお分かりでしょう


この思い込みが良い方向に向かえば良いのですが
付き合いが長くなればなるほど
良い面も悪い面も知っていきますよね


その判断基準はいつだって
自分の中にある相手の印象なのです


「この人って本当に気が合うな」
と思っていたとしたら
意見が食い違った瞬間に仲違いが起きるし

「この人ってすごく優しい人だな」
と思っていたとしたら
違う一面を見てしまった時に失望するでしょう


そんなの相手からしたら知ったこっちゃないし
なんなら失礼なことなのです


自分だってそうでしょう?

勝手に第一印象で判断されて失望されて・・・

そんなことしたくないし、されたくないですよね


そうしないためにできることは
たった二つです

”自分は相手のすべてをまだ知らないということ”
”相手のすべてを知ろうとしないこと”


しかし自分が相手に抱く印象について
柔軟になれたとしても

その逆はどうすることもできませんよね

第一印象というものが人間に備わっている以上
仕方のないことなのです

たとえ自分と瓜二つの顔を持っている
双子だとしても
性格や考え方はそれぞれであるように

自分が自分に抱く印象と、相手が自分に抱く印象を
等しくすることはできません

それができないのであれば
自分が自分にできることはただ一つです


”相手が自分に抱く印象に対しても柔軟でいる”

ということです


「自分のことは自分が一番わかっている」

なんて言葉がありますが

「この人は自分以上に自分のことを知ってる」

なんてことを言う人もいますよね


つまりは

自分が抱く印象と
相手が自分に抱く印象は

別物のように見えて実は表裏一体


人として生きている以上
他者と関わりを持っていかなくてはいけないわけで

まわりと調和をとっていくためには
他から見た自分の印象というものは
必要不可欠なものなのです

そう思うとどちらの印象も
捨て置くことはできないですよね


(さぁここまで私は”自分”と何回言ったでしょう
・・・くどすぎますよね、私にもわかりません)


そもそも自分が相手に対して
「あの人は自分をこう思っているだろう」
という”印象”を抱いてしまっていて

そこに食い違いがあれば
ブーメランのように
自分に返ってくるわけなんですよ


(ちょっと何言っているかわかんないですよね)


何が言いたいかというと
つまり印象というものは無限ループなのです


(何言っているかわからなくてもスルーしてください)


自分から見た印象も、相手から見た印象も、
思い込みすぎず柔軟であることが

良好な人間関係をつくるうえで
なにより大切なことなのだとわたしは思います



花崎由佳



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