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田舎出身だって虫退治できないこともあるけど、一人暮らしのおかげで恐れるものがなくなった。

まず先にお伝えしておきます。
今回のお話の前半は「虫」というワードが
少し出てきますので
そういったお話が苦手な方はごめんなさい。

私のコラムでは田舎育ちのほっこりエピソードを
題材として書いておりますので
なるべくカモフラージュしていきます。
どうかご容赦くださいませ。


・・・と注意書きをしたところで

まだ読んでくださっている方いらっしゃいますか?

ありがとうございます。


私が生まれ育った家は木造の二階建てで
築年数は・・・
きっとそれなりの古き良き家でした。

田舎出身の皆さまなら
わかっていただけると思うのですが
家の中で虫を見ることって日常茶飯事ですよね。

私もそんな家で10年以上暮らしていたので
小さい虫であれば
退治できるくらいの度胸はあります。


というよりも田舎で暮らしていたら
そうでなければ生きていけませんから。

なんならヤモリやトカゲとか
ヘビが出たってそんなに驚きません。

そこらへんの草むらにいらっしゃいますからね。



・・・ここまで読んでご気分を害していませんか?

もう少しこんな感じで続きます。
苦手な方はご無理なさらず!


しかしながら
そんな家で過ごしていてもヤツだけは苦手なんです。

お分かりいただけますかね?
名前を口にするのも憚れる黒いヤツです。

ヤツが出てきた時ばかりは
いつも近くにいる大人を呼んで
退治してもらっていました。

でも一人暮らしとなると
そうも言ってられませんよね?

専門学生の頃
私は初めてアパートで一人暮らしを始めました。

最初の頃はまだ入居前の害虫駆除が効いているのか
そこまでヤツらは現れませんでしたが

住み始めて2年ほど経ったある日

ついにヤツが・・・・

恐れていたヤツが現れたのです。

しかし今退治できるのは私しかいません。
暫くヤツの動向を見守りつつ
何を持って退治しようか考え続けました。

一発で仕留めないとどうなるかわかりません。

意を決して挑みますが
その時の精神状態はお化け屋敷より怖かったし
肝が冷え切っていたと思います。

その結果
一番リーチの長いクイックルワイパーで戦いを挑み
無事に一発で仕留めてことなきを得ました。


そんなこんなで一人暮らし歴が長くなり
今となってはもう恐れるものはありません。


思えばあの頃は
一人で暮らすこと自体が初めてで
料理も洗濯も掃除も上手くいかないことばかりでした。

実家で暮らしていてはわからなかった母の苦労。
自分で稼いで暮らすことの大変さ。

労働と賃金が見合わず
貧乏暮らしをしたこともありました。

やりたい事のために田舎に帰るわけにはいかないし
帰ったところできっと夢は叶わない。

親に迷惑をかけたくなくて必死に生きていました。

それでもお金は貯まらないし
当たり前にお腹が減るし
光熱費を払わなきゃいけないし
お金がないから、なかなかやりたい事に挑めない。

悪循環でどうにもならないこともありました。


そんな時
いつも電話をくれるのはいつだって母でした。

母には全部お見通しだったのです。

家族の関係性において
「無償の愛」と表現されることがありますよね?

私の母はいつだって「無償の愛」で
私を包み込んでくれました。

辛い時はたくさん話を聞いてくれて
家に遊びにきた時には
懐かしい母の愛情がこもった
美味しいご飯を作ってくれたのです。

これを読んでくださってる方にも
共感してくださる方がきっといますか?

今年度から新生活を始めた方であれば
そろそろ2ヶ月が経った頃ですよね。

一人で暮らしていると自分の力で
頑張らなきゃいけないと思いがちですが
スマホを開けばいつだって家族と繋がることができます。

最初から何でも一人でやろうなんて
思わなくていいんです。

どんなに新しい環境で戸惑うことがあっても
時に身を任せれば
慣れることができますから。

今が大変で辛くてもご飯はちゃんと食べて
ちゃんと寝て過ごしてください。

そしてご両親でも良いしご友人でも構いません。
ちゃんと連絡してあげてください。
ご家族のためにもご自身のためにも。



でも虫退治はご自身で担わなくてはなりませんよ?
そこだけは立ち向って強くなりましょうね。


由佳

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