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お弁当で冷たい麺も、アリだと思っている(9/12放送NHK「あさイチ」特集 「プロに学ぶ!お弁当づくりのワザSP」ふりかえり)

ある日の冷やし中華弁当

具は、錦糸卵、豚しゃぶ、蒸しキャベツ、辛もやし

冷やし中華のタレは小分けで入っているからお弁当に便利

9/12放送のNHK「あさイチ」特集ツイQ楽ワザ
「プロに学ぶ!お弁当づくりのワザSP」スタジオ出演

この日の放送は、人気ロケ弁で有名な仕出し弁当店が教える、冷めてもふっくら焼き魚のコツや、家庭でできる人気駅弁のチキンライスレシピ、ケータリングで人気のマスターがによる萌え断サンドイッチのコツ、うどん専門店の麺匠(丸亀製麺でしたね)が、冷たい麺弁当をもっていくときのコツも教えてくれて、盛り沢山。

私は、そのプロの皆さんのアドバイスにワンポイントという感じで、麺弁当のバリエーションとして冷製パスタ弁当やきつねたぬきそば弁当をご紹介しました。(さらにもう1つ。意外に悩む「サンドイッチをどう持っていくか」問題。こちらについてはまた別でふりかえりたいと思います)

スタジオには冷製パスタ弁当をお持ちしました

それにしても。夏休みが終わってしまいましたね。私は夏休みが大好きなんですよ。子どもたちが夏休みになって、いつもよりもちょっとグータラしている姿は、中学生や高校生、そして大学生になっても、あのはかなげで小さくて愛おしかった頃の彼らをどこかにふっと見つけることができて、ほんの少し懐かしくなります。
(あんまりグータラしていると、そんなのんきな場合じゃないってことになるけど)

麺が好き。お弁当でも、冷たい麺が食べたい。

暑い日のお昼ご飯といえば、冷たい麺。食欲がないときでも、するっと食べられる。そうめんなんか最高ですよね。私が子どもの頃は、お中元の定番の1つが桐箱入りのお素麺でした。ピンクや緑の色付きのものも入ってたりしてね。(あの色付きを一本だけ食べてみて、味が違うかを確認する、というのも一度は通る道です)
それを夏休みの間だけでは食べきれず、残暑の9月にも食べたりして。

冷やし中華もいいです。ちょっと酸味の効いたタレがいい。ひらひら〜っと旗めく「冷やし中華はじめました」の幟に吸い込まれて外で食べるのもいいですが、家で食べるのもいい。乗せる具に、各家庭の好みが出ます。まあ、何を乗せたって、大概美味しいです。

お弁当でも、冷たい麺が食べたい。その気持ちは同じです。
私は麺好きなので、なおさらその気持ちが強い。
麺のお弁当を持って行く時に、打ちたて茹でたての美味しさは全然求めていないんです。出来立てと比べたら、そりゃ違うに決まってる。食べなくてもわかる。そんな細かな話じゃなくて、多少のびようがなんだろうが、とにかく「麺食べたい」。この気持ちが、麺のベストコンディションへのこだわりを楽々超えていく。

外で食べればいいじゃない?ということについては「こんなに暑くなってしまったら、一体お弁当になにをもっていったらいいんだろう」に書いたように、めんどくさい天秤の結果、麺弁当を持っていくわけです。

冷たい麺弁当の私的基本事項

・お弁当容器
麺を入れるなら、ステンレスやアルマイトなどの金属製がいい。理由は、熱伝導がいいので保冷剤の効きが良く、麺の冷たさをキープしやすい。

・スープジャーとの併用もあり
あちこちでしつこく言っているのですが、夏こそスープジャーがいいです。(まだまだ暑い今こそ、スープジャーをオススメする理由)

・麺は冷凍がおすすめ
麺は、冷凍を使うのがいい。ご飯もパンもないときは、冷凍麺の出番です。
鍋を使って湯を沸かす手間がいらない、レンジ解凍がいい。ほぼ2分で解凍完了。
冷凍うどんやそばは、自分で時間測って茹でるよりも、しっかりモチモチとコシがある。お弁当にするなら私は圧倒的に冷凍派です。

ぶっかけタイプの麺弁当の場合

いわゆる、タレを麺にそのままかけて食べるタイプ。つゆがほぐし水の役割を果たすので、最初くっついている麺もほぐれてくれます。
番組内のVTRでも実演したように、ぶっかけで具を混ぜて食べるタイプなら、麺は1口大に丸めることなく、小房に分けて並べて入れたほうがほぐれやすいです。
市販の冷やし中華はタレが小分け状態でストレートタイプのため、別容器に入れたり、タレを薄めたりしなくていい。お弁当箱の上に保冷剤と一緒にそのまま乗せて、食べる時にかけるだけ。番組でも紹介しましたが、最近は小分けタイプのめんつゆも出ているから、なお便利です。
ちなみに、塩分や糖分の濃度が高いめんつゆや、塩分や油分が入っている冷やし中華のタレは、冷凍庫に入れても凍りません。


ある日の天ぷらうどん弁当

番組ではお伝えしきれなかったのですが、私は食べ終わったつゆが残るのが好きじゃないです。だから、汁気を吸う具を組み合わせています。冷やし中華だったら豚しゃぶや錦糸卵、そばやうどんなら天ぷら(衣が汁を吸ってくれる)や焼き油揚げ、乾燥わかめ、揚げ玉など。とろろ昆布や、冷凍の小分けとろろ、刻んだ茹でオクラなどネバネバ系も汁気をまとってくれるので、残さず食べられるのでよく入れています。

ある日の麻婆茄子麺弁当。この日は麺に水を少しだけかけてほぐして具をかけて食べました

つけ麺タイプの麺弁当の場合

こちらはつゆを別容器に持っていくタイプ。
番組にお持ちした冷製パスタ弁当のように、麺は1口大に丸めると食べやすいです。スープジャーを使うなら、に氷と一緒に入れれば、つゆがキンキンに冷えた状態にしてもよし、熱々の汁を入れて、冷たい麺をつけて食べる手もあり。
スープジャーの中に具ごと入れておくこともできます。

スープジャーに冷えた麺つゆを入れて中華ざる弁当。青森は夏に中華麺を麺つゆで食べます
豚しゃぶそうめん弁当。スープジャーの氷はお昼まで残っていました

いつか誰かが「あー、麺持って行こうかな」と思う日がきたときに

私はいろいろなところで、いろいろなお弁当の楽しみ方やアイディアをお伝えすることが仕事なのですが、みんなそれぞれ、お弁当の好き好きがあり、万人すべてに当てはまるものはない、と思っています。例えば10お伝えする中に、2つでも「へーこれはいいかもね」とか「そうそう、これに悩んでたんだった。なるほどね!」と思っていただけるものが誰かに届いたらいいな、と思いながらいつもお伝えしています。今回も、わざわざお弁当で麺食べるか?という方がいらっしゃるのも承知です。

お弁当には引き算が大事だと、いつも思います。
時間差と場所移動という条件を抱えているお弁当を、出来立てや家での食事との差を完全に埋めようとしたら、無理がかかる気がする。あれもこれもはできないけど、毎回全く同じじゃないけど満たされる、その許容、ユルさがお弁当の良さです。

お昼どきに近くにコンビニやお店がなくて「あー麺食べたいなー」と思うことがあるとき、これなら家から持っていけるね!と、誰かの、お昼に麺が食べたい気持ちが満たされるヒントになったら、とてもうれしいなと思います。





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