大人ってね、死ぬまでいじめるんだよ
大人ってね、死ぬまでいじめるんだよ
そう子どもたちに教えているような悲しい事件が、またもう一つ起きてしまった。
※7月13日の朝の時点では自殺かどうかも、その原因も不明
周囲と違う人がいると、人はいじめるんだそう。それは、脳科学的にそうなんだとか。
自分達と違うところのある人をいじめるのが人間の本能でも、それを止められるのも人間にしかできない行為なんじゃないのかな。
私は自分の市で、いじめ防止対策推進条例を制定する委員だった。自分自身にも、いじめられた経験、いじめた経験がある。制定委員としてはその経験が役に立ったけど、加害者、被害者、どちらかの「いじめ」経験がある人は、なんと9割にもなるそうだ。日本、どうなってんの?
こんな事件が次々に起きる日本。彼で何人目だろう……。
りゅうちぇるさんが、天国で、三浦春馬さんや、竹内結子さん、木村花さんたちに慰めてもらえますよう。
いじめがエスカレートするのは、ストレスの多い社会だから?
だとしたら、それをなくすのも人間。なくすのが面倒というなら、せめて、なくそうと頑張っている人を色々な形で応援できる時代でもある。「いじめ防止」を公約に掲げている議員さんを選んだりもできるし。
せめて、SNSで本人にリプするのはやめようよ。
言論の自由?
えっと、まず勉強しようか。人を傷つける行為は「言論の自由」とは違うので。
芸能人には何を言ってもいい?
テレビの前の独り言ならOKかも。でも、そんなクセ、本当はなくした方がいいけどね。でないと、思わず……の失言大臣みたいになるよ。
だいたい、その人の前で言えないことを、みんなが、本人が見えるところで書かないこと。これ、子どもたちにはよく話すけれど、まずは大人が悪い見本にならないように、自分の心を制止しないと。
こんなことが繰り返される日本で、大人は、子どもたちに、どう生きろと説明するつもりなんだろう。
いじめられないように、皆と同じカッコをしろと? 多様性なんて建前だから、とにかく没個性で生きろと? そうすればいじめられずに済むと?
いや、違う。「いじめ」の方をなんとかしなくちゃいけないんだ。異質なものを排除する気持ちが、いくら人間の本能であっても、それを制止できるのも人間なはず。というか、他人のことは制止しなくていいから、まずは自分。
自分の弱さを認めてほしいなら、他人の弱さも認めないと。
一人として同じ人間はいないし、自分と人とは全員違う。だから「個性」うんぬんの前に、人には生きる価値があるんだよね。
夜、乙武洋匡さんがTwitterで「俺は、もう少し、生きていていいのかね。」って呟いていてドキッとした。彼は強い人間なので、誹謗中傷があっても多分負けないとは思うけど、負けないからって、SNSで好き勝手に言葉をぶつけて良いってことにはならないんだよね。
芸能人のような影響力が大きい人が自殺すると、後を追う人も多い。そんな人が一人も出ない日本にしていかなくちゃ。それが大人かと、私は思う。
りゅうちぇるさんも悩んでいたいじめ問題。子どもたちにも紹介したい彼のインタビューを載せておきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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