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とりあえず大学には入った?

「とりあえず大学に行けばいい」という考えの時代がもうすぐ終わります。そもそもどうして「大学に行きさえすれば」という発想があったかというと、大学を出ていないと就職に不利な時代があったからです。ところがそんな時代はずいぶん前に終わりました。
今朝の日本経済新聞では、企業の中途採用の記事が出ていました。もう新卒一斉就職の時代が終わるのです。

・中途採用比率は過去最高の43.0%
・補充要員ではなく、戦略的な経営
・新卒中心の採用慣行は転換点

日本経済新聞 4/8

「将来何になりたいのかまだ決めていないけれど、大学は行っておく」そういう考えの子がほとんどです。22歳まで決定を先送りするんですね。自分が何に取り組んで、社会を変えていきたいかという問題意識より「会社員」という職業前提で就職を考えている子も多いです。いわゆる将来の夢はサラリーマンという状態ですね。

今年度、過去最高を記録した大学進学率ですが、その中のいったい何人の学生が目的をもって入学したでしょう。 世の中には早めに現場に出て、経験を積んでから転職をする人もいますし、職業によっては、大学よりも専門学校を出て、いわゆる若い即戦力になった方がよい場合もあります。その後、必要に応じて大学院に戻る生徒の方が、もしかしたら賢いのかもしれません。 しかし、高校生という時期に、大学に入るための勉強ばっかりしていて、自分の将来について思いをはせる時間を持てないのです。 もちろん、高校生の時に決心した職業に必ず就く必要なんてありませんが、少なくとも「とりあえず大学は行っておくか」という考え方をどこかでストップさせないと、本当に世の中の流れについていけなくなります。 進路について、高校受験でも大学受験でも「自分の成績で行ける一番いいところ」なんて決め方をしていると、「大学出たけど、ここはどこ?」という状態になってしまいます。そんな思いはさせたくないですよね。そのためには、高校生の時点で思い切り考える必要があります。 そういう時こそ、親と先生以外の、第三の大人の存在が必要です。

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