見出し画像

「予約」と「販売」は違うもの

制作やってると散々運営側で出てくる単語。
「チケットが売れない」
正味聞き飽きてる。し、血反吐吐きながらこっちは策を練って実行してってやってるのにそんな魔法のようにチケットが売れるような手段なぞ無いのである。

そもそもチケットが売れてる公演とは?

そもそも論として、チケットが売れてる、売り切れていると云う公演に関しては、主に商業演劇やイベントなどだと当日券というものは存在しないどころか発売日に購入しないと手に入らないからこそチキンレース状態で販売が前倒し前倒しになるわけである。半年先のやれライブだの舞台だのフィギュアスケートの試合だの、日程発表された瞬間から戦争始まっているからこそ速攻完売してしまうレベルになってるわけである。
これに対して小劇場の公演だと、直近になってようやく動き出すチケットというのが一般的。そもそも当日連絡しても用意があるようなもの(もちろんこの限りではないけれど)で、あれば別に「先に予約すること」によるプライオリティーがないのであれば「直近になって予定が見えたら行く」のがましてやファンベースではなく役者の知り合いベースの観劇層であるところの小劇場の集客の推移になるわけだ。
加えて、最初に予約したからといって入場順に優位性や座席の確保があるとかそう云うのもないのであれば、ますます予約の波が直前になるというのは自明。そんな状況で「チケットが売れてないんだけど」と言うのは話違くないか?と思う。

ただの「予約」は売れてるというわけではない

基本的に「予約」からの当日精算は信用してない。私が信じているのはちゃんと先にお金を払ってくれる人である。だって自分の主催のイベントとかですら連絡なしキャンセルした不届きものいたもの、ぶっ飛ばすぞ。そんで来てないのに本当は来てただの役者からの言いがかりなどどうでもいい戦争も勃発するし。

閑話休題。

実際問題「当日精算」の予約は実質的には仮予約の様なもので売り上げとして確定していない。あくまで売り上げ予想・見込みでしかない。見込みが確定するのが当たり前だと思われがちだけれど1ステージにつき5人ぐらいは体感の平均値で来ないからね?5から10%ぐらいですよ割合にして。そういう経験則があるからこそ実質的には「売っていない」のに「売れてない」という表現をすることに違和感がある。

人の言う「チケットが売れてないんだけど」というのの「じゃあ売れてる状態ってなんなんだよ」とは思う。が、ただ口を開けてぼけっと待っている様なフォーム作りましたー、チケット何円ですー、予約はこちらからーみたいな行為は余りにも杜撰なのではないのかしら。
それなりの理想があるならかなりロジカルに行動しないと、そうならないと思うんだけどね。


#演劇制作とわたし #演劇 #舞台 #制作 #演劇制作 #舞台制作 #コンテンツ会議  #コラム #エッセイ #つぶやき #仕事ハック

私に課金していただいたぶんは私が別のエンターテイメントに課金してそれをまたネタにしますので華麗なるマネーロンダリングとなります。