香港人とは?中国人でないの?

こんにちは。
現在香港大学に留学中のゆうかです。
このノートでは私が香港で気付いたことや思ったことについて書いています。

香港に来て、まず驚いたことが香港人のアイデンティティの強さです。私が香港は中国だからと言った時に「香港は香港、中国とはまた違う」と怒られました。このように、香港の人は自分のことを中国人とは言わずに香港人と名乗る人が多いのです。

でも実際、香港の人の多くの先祖は中国にいます。香港に暮らしているハッカの人たちも中国から来た人たちです。ではなぜ、香港の人たちはそこまでして自分たちを中国から離そうとするのでしょうか?

これは一つの視点であり、私が学校で学んだことなのですが、メディアの原因が一つの原因としてあげられます。中国が文化革命などで政治経済共に不安定な時、香港は第二次世界大戦後貿易港としてまたは労働力として経済を発展していきました。そのため、不安定な中国から経済が比較的に安定した香港に中国人が第二次世界大戦後大量流入しました。1970年代から香港人は自分のことを香港人と名乗るようになったと言われているのですが、その一つのきっかけが人気ドラマシリーズである、The Good, the Bad and the Ugly (網中人)と言われています。この映画では香港人の主人公は香港大学に通い、優秀で真面目で優しく描かれているのですが、一緒に暮らしている中国人のAh Caanは下品で頭が悪い設定です。このイメージが強くなり、一つの説として余計香港人は中国人と差別化を測るようになったといわれています。

私の寮でも明らかに中国人と香港人の間に壁があるのが感じ取られます。
メディアがここまで人の考えを固めてしまうことに恐怖感を感じました。
普段見ていた日本のテレビや新聞から私は何を「当たり前」として学んだのだろうか。


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