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米国小学校バスケ事情

娘が小学生になり、様々な米国/小学生スポーツリーグを間近で見る事で、改めて同リーグ運営の旨さを感じている。(自分も上記小学生スポーツを経験しバスケが大好きに)

同運営は日本でも参考になる点多いと思われ、その観点から同バスケリーグ運営の特徴6選を紹介したい。

1)(最も当たり前も)米国は全主要スポーツが、シーズン制で行われる為、バスケも例外なく冬の12月-3月頃までしか行われない。結果、小学生はバスケ以外にも春に野球(or ラクロス)、秋にはアメフト(orサッカー/チア)を経験でき、自分が最も得意かつ好きなスポーツを冷暖自知を通じて知れる事に。

2)リーグは、同一地域における同学年の小学生を一堂に集め、彼らを1) 身体(身長+体重)並びに2) スキルを基に、市の運営母体がチーム間格差がないように均等に複数のチームに分ける。
結果、異なる小学校から集まる、戦力が均等するチームが作られ、各試合が一方的になる事が原則ないように

3)シーズン中は毎週平日週一回の練習と、週一回の試合(原則土曜日)と決められている。
また、試合も全選手が粗均等に出場時間を得られるようにルールで決められており、結果どの選手も豊富なバスケ経験を積める事に。よって、多くの子供はバスケを多く経験でき、そのスポーツが好きになり易い。

4)試合の中身も勝負でなく、選手(小学生)の育成ファーストで考えられており、1) 全マッチアップマンツーマンであり(ゾーンは禁止)、2) フルコートプレスは第4Q残り5分(4分?)で10点差以上で負けている場合のみ可能となる等、勝利至上主義にならない仕掛けが。

5)シーズン終了後、4年生以上は(地域によっては5年生以上)地区選抜チームが存在し、地域リーグで優れた才能を持った選手は同チームに選抜され、他の地区と今度は実力勝負で勝負を。
よって、地区レベル+低学年には過度に勝負を煽らないものの、実力ある生徒にはしっかりとその場も提供。

6)(おまけ)本点は小学校バスケリーグ特有なものではないが、米国では小学生時代からリングのあるコートにいくとピックアップと呼ばれる、選手個人単位で参加できる即興チームによる試合が頻繁に行われている。
そこでは通常3Pが2点扱いで、2点が1点扱いで最初に16点or21点に行ったチームが勝ち残りとなる。よって、3Pが2Pに比べ倍の得点数になることから、幼少時代からその重要性を多くの選手は理解しており、結果的に同シュートの成長を促している可能性あり。(6点目は完全なる筆者推測)

このように、インフラレベルでも米国バスケシーンは理に叶った施策が多く、これらの積み重ねで今の米国バスケがあると理解している。

長文になってしまったが、何か本投稿が本邦の小学校バスケシーンのより一層の成長に繋がれば幸せである。

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