効率化のパラドックス


#DIAMONDハーバードビジネスレビュー

効率的な仕組みの下では、最も効率的な企業が必然的に最強になる。効率とは支配的企業の当面の価値を最大化することであり、社会的価値を長期に渡って増大させることではない。
幹部が株式報酬を受けると効率化の下に、従業員給与、R&D費、設備投資の削減を行い、目先のコスト削減を行いキャッシュフローが増大させ、株価を上げる。
幹部や投資家は利益を確定するために持ち株を売却する。結果、株価が下落する。明白な犠牲者は、レイオフされる従業員であり、長期保有株主であり、品質が下がったことで不利益を被る顧客である。

効率を追い求めれば追い求めるほど、社会、従業員、長期保有株主、顧客に不利益をもたらすパラドックス。



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