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そのスピードで

前のエントリが去年の書き初めとはやる気の無さに草が生える。しかし別のところで300本くらいエッセイを書いてきたから良しとしよう。

「やめないことじゃない、やめなければ少しずついい方に転がっていくのよ」

大槻ケンヂのエッセイで見た言葉だ。確か氏が大人の階段を登るときに担当した女の子が言っていた言葉だった気がする。

そうかもしれない。

少しずつ物事は動いている。2018年あたりに思考が爆破してけっこう大変なことになった。これまで疎かにしていたと張り切ってインプラントしまくっていたら、お腹がいっぱいになった。知識のメタボリックである。

本も映画も何も受け付けず、ただ記憶が整理されていく時間を過ぎるのを待つだけだった。

いつの間にか読書ペースも元に戻り、インプットのペースも取り戻していた。

亀のようにテクテク歩いていただけだ。それでもまあまあマトモに進んだ気がする。飛躍の年とスタートダッシュを切ることもしなかった。今年もしない。いつも通りに歩いていく。

睡眠6時間死守、あまりカフェインに頼らない、そもそも自分のリズムを崩してまでやるのは身の丈に合わない。家メシ最強、家メシの回復力を侮るなかれ。そして週に一度はメシを抜け。

諦める力、それもある。もちろん20代のようには行かない。あれもこれもは諦めていくべきだろう。今からダンクシュートを決められるようになろうとは無謀だろう。こないだスラムダンクを見た余韻が残っているだけである。

人生の残り時間を考える歳になってきた。諦める力と運命に逆らう力、ふたつをいい感じに使い分けていくしかない。世の中はそうたんじゅんじゃないのだ。

最後に。

森博嗣の小説で論文を書き上げる國枝さんだったかが、最後の最後までペースが変わらないという描写があった。そういう者に私はなりたい。

★noteにまとまる前の思考のかけらはTwitterにあります。


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