納めず始めず、日々の延長を生きる。という美学のようなものがあった。

退屈な一年にしたい。

毎年思うし毎年変わらない。昨年はどうだったろう。なんだか年末は怒涛だった気がする。

大晦日も普通に稼働して、特に正月らしいこともしないで元旦を迎えた。いつも通りなはずだった。過去形なのは何かが違っていたから。

どうだろう。ギリギリまで粘ってそのまま倒れ込むように布団にダイブして、初日の出もギリギリ間に合ったくらいだった。よろしくない。

特にイベントとか節目を設けないようにしているのは、締めに向かって無茶をして仕上げて、終わったら打ち上げて気持ち良くなっておしまい。みたいな流れを好まなかったからというのが一番の理由だった。無茶ではなくて無理のない計画と振り返りの方が好きだったけれど、2021年を終えてみると、自分が好まない前者の方になっていた。よろしくない。

退屈な一年にする為に、いつもと逆に今年は節目と季節感を意識して過ごそうと思う。

そしてもうひとつ、睡眠を侮らない。日に6時間以上は死守する。

カフェインで無理矢理覚醒したところで、睡眠時間を前借りしたにすぎない。借りたものは返さなければならないし、利子もつく。パフォーマンスが落ちた思考でずっと不機嫌でいる、というのもなかなか極悪な金利になる。

年相応、というのは何も格好だけの話じゃない。若作りの見てくれてがなんだかイタいように、若作りの生活習慣もイタいものがある。背伸びしても仕方ない、身の丈にあった暮らしをしていたい。

なんだか新年早々に暗くなる文体になってしまったけれど、あとは明るくなっていくだけ、と考えて、今年もよろしくお願いします。