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締め切りに追われる

最近、大型連休が多い。10代、20代の頃は良かったが
30代に入ると、コロナもあって正直いってどうでもいい気がしてきた。

休みたい時に休んで、働きたい時に働くようなスタイルが本来は良いんだろうけど、果たしてそんな都合のいい仕事が、この世に存在するのだろうか。

よく考えてみても、作家は入稿日に追われる。画家は開催日に追われる。歌手も発売日に追われる。

人はクリエイティブな職種でさえ、何かに追われていると思う。
人間という仕事をしているうちは常に追われ続けるんだ。

さて、最近は何に追われているだろうか。
普通に生きていたって、追いかけてくるんだから、相手はまともじゃないはず。

ホームズでいうとこのモリアーティや、コナンでいう黒のずくめの男、空条承太郎にとってのDIOように、追っている人間がカッコいいやつのはずがない。
そんなスペクタクルな登場人物だったら、こっちも追われ甲斐があるんだけど、僕としては「締め切り」ってやつを、追われている奴らのような悪人に仕立てあげたい。

なので、思い切って「締め切り」ってやつを擬人化してみた。

【風貌】
やっぱり黒いほうが良い。大体悪役は黒ベタで塗られてる。
DIOなんて、3部でも5部でもベタにされてたはず。正体はわかってるのに。

【性格】
狡猾で知的、そして組織のルールから逸脱したら消しちゃうくらい
冷酷な人物じゃないといけない。なぜならこっちには「失注」という生殺与奪権を握られているんだから。

【組織】
世界を股にかける大規模な悪のシンジケートに違いない。
イメージ的にはカウボーイビバップのビシャスが所属してたレッドドラゴンだ。

締め切りって超怖い。

自由に生きるなんて、そもそも目指したらいけないのかもしれない。
真面目に根気強く働いて、自分の心と折り合いを付けて、笑いながら泣くような生き方だけだ。選択肢なんてない。

だから僕らは嫌いなものを我慢して食べて、最後に食べたいおかずを一口だけ取っておく。小さいころから変わらない。こんな幸せが精一杯だ。

なんて、バカバカしい話なんだろうか。

適当にやっておりますが よろしくお願いします