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【最終回】毎日、Wikipedia #25「結縄」

みなさんこんにちは、結城です。
「毎日、Wikipedia」25日目の今回は、結縄についての項目を読んでみました。
え、なにこれ?という初めての方は以下の記事をお読みください。

結縄。いやらしいプレイのことではありませんのであしからず。
それではまとめていきます!


結縄とは

結縄は、紐や縄の結び目を使った記憶補助手段であり、記録手段のことです。
つまり「縄文字」みたいなイメージ。文字が生み出される前から使われていました。

代表的なもので言うと、

  • インカ帝国のキープ

  • カトリックのロザリオ(珠は150個)

  • 仏教の数珠(珠は108個)

などが挙げられます。
数珠なんかは皆さんにも馴染みがあるのではないでしょうか?


日本で見られる結縄

1808年に最上徳内によって書かれた「渡島筆記」。
これによると、北海道のアイヌ民族の方たちは、交易の勘定をする際に数を数える手段として結縄を使っていたそうです。
ただ、恣意的ではなく、古くからの慣習の一つとして扱われていました。
数えるのに結縄を必要としないような技術や知恵はあったけれども、伝統としてあえて使っていた、ということですね。

かつて、沖縄では、庶民は文字の使用が認められていませんでした。
そのため、藁算と呼ばれる結縄が行われていました。
その名の通り、藁やい草を結んで数を表します。北海道のものとも似ていますね。
八重山地方ではさらに発展し、数以外の禁止や命令を表す時にも使われていたようです。

また、香川静岡でも似たような結縄の使用例があり、日本でも広まっていたことがわかります。


世界に目を向けると、視覚障害者用の伝達手段や、世界大戦中に暗号として(編み物に偽装できる)も利用されていました。

ただ縄を結ぶだけでこんなに多彩な用途に使うとは、人類恐るべしです。


おわりに

ということで、以上が最終回でした。
もう少しで僕の春休みも明けて忙しくなりそうなので、25回(100回の1/4)というキリの良いところで終わらせた次第です。
それでは、最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました!


◇結城先生の次回作にご期待ください!◇


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