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019【育児】 独身時代に感じた不公平感

「017【育児】日本は育休後進国か。」では、年金制度を引き合いに出して、育休の取りにくさを解消するには意識改革が必要との内容を書きました。

年金制度は、国民全員が当然使って良いものという認識を持っているが、育休制度はそのような認識になっていない。

ただ、制度として比べるには少し違いすぎていたかもしれないというのと、一歩考えが進んだ気がするので続編の投稿です。

独身時代に感じた不公平感

前回の投稿を書いた後、育児と会社の関係について考えていると、様々な記憶が蘇ってきました。

振り返ってみると、独身時代、僕は保育園の送迎を理由に早く帰る先輩や上司に、不満を持っていた。

また、出産間際の妻とまだ小さい子供がいる先輩が仕事を残して帰り、その仕事を自分がやることに苛立ちを感じていた。

なぜ、小さい子供がいるというだけで

優遇されるのか、と。


不公平だ。自分にだって予定があるし、やりたいことだってたくさんある。小さい子供がいることが印籠のようになり、贔屓されるのはおかしい。

そう、思っていた。

当時、自分の周りに育休を取る男の先輩や上司はいなかったが、いたとするとより一層不満に感じたことだろう。

今、自分が子供がいる立場になって、忘れてしまっていた感情を思い出した。

この不公平感を取り除くことが、育休の取りやすさに繋がるんじゃないだろうか。

不公平と感じる理由

年金制度と育休制度には、決定的な違いがある。それは、育休は全員が取得できるわけではないということだ。

年金の場合は、歳を取れば自分にも順番が回ってくるが、育休は、結婚して子供ができなければ順番は回ってこない。

育休制度が、将来的には万人が使う制度であれば、少しは不公平感が和らぐのではないだろうか。

ライフデザイン休暇

やや極論かもしれないが、この際、育休は子供がいなくても取れるようにしたらどうか。独身既婚に関わらず、忙しい時期というのは人生において何度かあるはずだ。名称も変えてしまって、「ライフデザイン休暇」とかにでもしてしまえば良い。

会社員は毎年、有給以外にライフデザイン休暇が積立される。毎年5日くらい。ライフデザイン休暇の取得時には、10年後まで前借りが可能である。だから、入社一年目の人でも最大50日取得可能だ。前借りした場合は、復帰してからその年数分働く、もしくは減給扱いとして対応する。また、ライフデザイン休暇の取得には、半年前の申請が必要である。

思いつきの案ですが、こんなん、どうでしょう?生涯独身の人も、ライフデザイン休暇を使って海外旅行にでも行ってきてくださいな。

みんなが使える制度ということになれば、不公平感が激減するんじゃないかと。子供いる家庭だけずるい、とかにはならないと思います。


ライフデザイン休暇の実現性は置いておくにしても、自分が独身時代に感じていた不公平という感情は、育児と会社の関係を考える上でもちゃんと覚えておきたいと思いました。

みんなそれぞれの立場で、考えたり感情を持ったりしてるんですよね。自分自身の感情なのに、忘れそうになってました。

育休制度が、みんなが納得した上で使いやすい制度になるといいなぁと思います。



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