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減点方式

中学生の頃、技術の先生がつくるテストは加点方式だった。満点という概念がなかった。どのように統計処理していたかは、今となっては分からないが、とてもワクワクした記憶だけが残っている。

その先生の示した出題と答案はこうだ。
問、電池を発明した人の名前はなにでしょう。
例)かん でんち さん
「このように、先生がクスッとなる答案であれば、例え間違っていたとしても、加点します。」
(勿論、正答よりは点は低いけれど)

大人になった今はどうだろう。私は、加点方式よりも減点方式で物を見るようになっている気がしてしかたない。隣の芝と比べて、在りたい像と比べて、何が足りないだとか、そういった物差しを取り出すことが多い。

TGT(Three Good Things)の記録は、その物差しを一旦床に叩き落として、自分の過ごした一日のなかで加点していく作業なんだと思う。辛かったり、疲れたり、悲しかったり、どうしようもない感情があるときだって、その加点が私を支えてくれている。

スケジュールの都合で受けられなかった、メンタルヘルスケア検定(III種)の勉強を、次回の試験日程に向けて始めてみようと思う。

自分に花丸あげよ。

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