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2019年映画「蜜蜂と遠雷」

原作、恩田陸の映画。原作は読んでいないが2017年に直木賞と本屋大賞を受賞し当時は書店に山積みされていた。私自身ピアノを習っていたこともありとても興味があった。音が出ない本でどうやって音楽を表現するのだろう。おそらく数々のクラシック曲の曲名やピアノのテクニックや専門用語が並んでいるのだろう。映画で実際に音楽を聴いてピアノのテクニックをみて、それから原作を読む方法でも悪くないかもしれない。


「世界が鳴っている」


かつて神童と呼ばれたピアニスト、完璧なピアニスト、努力家のピアニスト、ピアノ界の異端児、四人のピアニストが国際ピアノコンクールで出会う物語。

努力と才能を兼ね備えた人間にだけ与えられる芸術の世界は厳しい。私は常々「才能」という言葉について考えている。この世に産まれ出た時に肌に「あなたには○○の才能があります」と印でもつけられていたら良いのになんて思うことがある。


「世界はいつでも音楽にあふれている」

♪~ぽろ~ん

「いい音を拾ってきましたね」

♪~ぽろんぽろ~ん

「音楽になった」

「あなたが世界を鳴らすのよ」

神童と呼ばれた少女と母親のシーンは最高だった。


私は現代詩を書いている。才能が有るのか無いのか、まだわからない。わからないまま続けてしまうのが芸術。


世界が鳴っているんだって。
世界はいつでも音楽にあふれているんだって。
いい音を拾ってくればいいんだって。
そしたら音楽になるんだって。

ならば私は。。。

世界がしゃべっているね。
世界はいつでも言葉であふれているね。
いい言葉を拾ってこよう。
そしたら詩になるね。

私が世界をしゃべれる保証はないけど。



この映画はおそらくピアノが好きな人が観るだろう。演奏シーンがもっとたくさん観たいと思ったかな。原作を読むのが楽しみである。

#日記  #蜂蜜と遠雷 #恩田陸 #映画感想文 #才能
#ピアノ  

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