こっちにきたばかりの時、バングラの人に「好きなご飯は？」って聞いた。

バングラ人　「チキンだよ」
自分　　　　「え、チキンの何？」
バングラ人　「チキンはチキンだよ」
自分　　　　「？？？（いや、それくらいわかるわ）」

でも、数日後すぐに意味がわかった。だってご飯は全部カレーで、変わるのは具材だけ。チキンのカレー、マトンのカレー、ビーフのカレー… だから好きなご飯は具材で答えれば十分、ということ。

1番家でよく出てくるのはチキンだけど、その次くらいに出てくるのが魚のカレー。イリッシュという川魚のカレーで、淡白な魚の身とスパイスの効いたカレーがよくあって美味しい。

ただ、問題なのがその骨。どうやって川で泳いでたんだ？っていうくらい縦横無尽に骨が刺さりまくっている。規則正しく並んでなくて、骨の生え方がカオス。イリッシュはバングラの national fish だけど、魚の中までカオスなのか…

いつも例の魚のカレーが出てくると、ビビリな私は骨を避けながら食べるのに精一杯。いつもの倍近い時間をかけてゆっくりとカレーを食べる。

それなのに。
刺さってしまった。

もう本当に最後の一口。気が緩んでいたのか、大きな骨が肉の中に混じっていたことに気づかずに飲み込んでしまった。
喉から血の味がして、唾を飲み込むことさえ痛かった。うぅ。。。

私がゲホゲホ「ボーン刺さった」って騒いでたら、
「バーット、バーット！！（ごはん、ごはん、！！）」
って言われて小さい拳くらいの白ごはんを飲み込まされた。

嘘だろ？？って思いながらごっくん。そしたら見事に骨が取れて、すっきり！

死ぬかと思った。。。ぜいぜいしてる私を見て周りは大爆笑。いやいや、まじで痛かったんですけど。一生骨と共に過ごすと思ったんだが。

でも相当面白かったらしい。ゲラゲラずーっと笑ってる。こっちの人のツボがたまにわからん。。。

そのバット飲み込み事件以来、魚のカレーが出てくると、めちゃくちゃ身構える。そして、周りも私がまた飲み込まないか心配なのか、ジーッと見てる。

今日の夜も魚のカレーだった。相変わらずお手伝いさんはずーっと私が食べてるのを見ていた。そんな中、私は慎重に慎重に骨が入っていないかを確認しつつ、ゆーっくりとカレーを食べる。

※写真は魚のカレーではなく、朝ご飯によく出てくる野菜のカレーです。魚のカレーの写真がありませんでした、ごめんなさい。