#214 すべてが最後・・・ニューヨーク1人旅 2018年11月21日(水)21日目・・・7

ホテルを出て、劇場の場所を確認してビックリ。
なんと、劇場はたった今までいたフードコートのお向かいだった。
こうやって1つ1つ発見できることが嬉しかった。
住んでいたらきっと毎日発見があるんだろうな。

明日の帰国で今夜がlast Nightとなり、かなりナーバスになっていた。
見るもの見るものすべてが名残惜しくて、泣きそうだった。

2回目の【The Phantom of the Opera 】開演まで時間があったので、
最後のTimes Squareへ。
赤階段の1番上まで上って写真と動画を撮っていたら、雪が降ってきた。

〝snowwing! snowwing!〟
と歓喜の声があちこちから聞こえてきた。〝へぇ~、雪が降ってきたら、スノーウィンっていうんだな〟と思いながら、New Yorkerと一緒に、
Times Squareで空から舞い落ちて来る雪を楽しんだ。
けれど、段々と寒さが身に沁みてきた。
そろそろ赤階段とお別れだ。ありがとね、赤階段。

暖をとりたくて、昨日Hisemiさんと行ったコンドミニアムの1階にあるStarbucksへ入った。キャラメルマキアートは安定の美味しさ。そしてNew Yorkで入店する最後のStarbucks&キャラメルマキアート。本当にお世話になった。特に、何度借りたかわからないおトイレ。切羽詰まっていたことも多く、その度に助けてもらった。

2回目の【The Phantom of the Opera 】は、2階の前から2列目で、全体がよく見えた。舞台装置の仕掛けや動き、役者の動線や動きもよく見えて、より詳しく理解できた。
最前列で見えすぎるのも良し、離れて全体を見渡すのも良し、席によって同じ舞台でも違って見えることが面白い。
そして1回目同様、やはり素晴らしい舞台に感動した。

終演後、Times Squareから地下鉄に乗って、宿のあるAtlantics Avenue - Barclays Center stationに戻る。これも最後だ。3週間1日も休まず、毎日毎日通った駅。
駅を出て、初めて歩道を歩いた時の、全身がフワフワした感覚を、鮮明に覚えている。嬉しすぎて夢心地ってこういうことなんだなぁを、体感していた。3週間経ってもやはり夢心地だ。

宿の前を通り越して、最後のmr.mango でマフィンとお水を買った。
お店自体はそれほど大きくはないが、上質なものが、手に取りやすい価格で販売されており、お客の質や民度が高いお店だと思った。
日本の和菓子があり、店員もどこか日本の接客に似て、わきまえた丁寧な接客だった。

3週間の間に、四六時中、けたたましくなるパトカーや救急車のサイレン、車のクラクションに、あまり驚かなくなっていた。
東京と同じくらいややこしいNYの地下鉄は、時々間違えて、とんでもない所に連れて行かれて焦ったり、車内でいきなり目の前でバイオリンを弾き始められたり、大音響で音楽をかけてヒップホップを踊るお兄さんがいて、戸惑いながらもだいぶ慣れてきた。
信号もちゃんと“赤”で渡れるようにもなった。
Starbucksにおトイレを借りるためだけに入ったり、ドリンクは歩きながら、本当はなんちゃってなのに、いかにもNew Yorkerをきどって歩き飲みもできるようになった。

そして最後の夜。
数日前から、何かにつけて帰りたくないモードで泣きそうになったり、
New Yorkerを羨ましく眺めるなど、気分は凹み気味だった。
3週間で帰国することは、New York行きを決めたときから分かっていたことなのだから、その時が来ただけのことなのだが、35年以上も見続けた夢が終わることに、やりきれない淋しさと悔しさと無念さが入り交じって、心が痛かった。 



★  21日目に行った所  2018年11月21日(水)
・宿のご近所の本屋さん  ・TARGET  ・Eataly  
・Grand Central Terminal  ・ユニオンスクエア前のBarnes & Noble  
・Times Square      ・tkts・City Kitchen(シティキッチン) 
・Starbucks・Majestic Theater【The Phantom of the Opera 】(2回目)  

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