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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
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#着物

伝統文化界隈こそ、未来への投資が必要

伝統文化界隈は、過去にばかり目が行きがちですが、むしろ常に未来を考え投資しなければ衰退し…

私は伝統〇〇と言われているものは取りあえず怪みます

当たり前の話が当たり前に把握されていないのが、いわゆる伝統界隈の世界だと私は把握しており…

変化の無くなったものは、役割の終わったもの

和装は 「伝統的衣装でありながら同時に現代ファッションでもある稀有な民族衣装」 です (…

SNS上の現代美術警察と着物警察

を、良く目にしますね 小話にすると、こんな感じです * * * * * * * * ・・…

お取引先の会社の社長さんと社員さんたちの、こちらへの評価の温度差に手を焼く事があ…

いつものグチ系話題です。笑 最近は流石に年齢とキャリアを重ねたので減りましたが、それでも…

分野分け出来ない着物をつくる理由

当工房は、衣桁に(着物を広げて飾るための枠)かけた際に見栄えのする「着物の形をした染絵」…

私は和装自体は充分に進化した状態にあると考えております

現代の和装は一般的にイメージされている「高価でメンテナンスが大変で決まり事だらけで面倒な“着物”」だけではなく「もう少し気楽な太物系(綿やウールなどの着物)」「着付けもメンテも楽な労働用和装」「くつろぎ用の和装」「コスプレ用和装」・・・その他が存在しています。 そして、それらはそれぞれに意外に進化しており現代の日常生活に溶け込んでいます。 和装と普段関わりの無い、あるいは興味を持たない人の目には入らないので意識に登らないかと思いますが、現状で既に社会からの要望に対して充分

江戸組紐の老舗“中村 正”さんを訪ねました

先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、…

伝統工芸品の宣伝文句の「これを作れる人はもういない」というものは、その界隈の当事…

伝統工芸界隈では良く 「この仕事が出来る人はもう随分前にいなくなってしまって、こちらは最…

今年のフォリア工房の挑戦のひとつ

当工房は工房の成り立ち上、いつも「試行錯誤」と「挑戦」の連続ですが、この所の当工房の最も…

フォリア工房のムラ染系の仕事について・2

*トラ目染* こちらも「全面ロウムラ加工」と同じように、工房内での通称がそのまま業界の通…

何かをイチから自分の手で作った事がない人程、少しの関与で自分のオリジナル作品とか…

そういう人って恥ずかしいですよね。 年齢や仕事の分野関係なく、元々そういう性質を持つ人が…

レース“文様”の和装についてあれこれ

当工房では、アンティークレースをモチーフにした和装の「文様染め」をしており、それは当工房…

「新しさ・伝統・民藝」などの覚え書き

新しさについて 何かの極点に達したものは、両極端の性質を同時に持つ気がします。 円を描くのに、描き始めから描き終わりで線が接すると、その点は、描き始めの地点であり、描き終わりの地点でもあるような感じ・・・ * * * * * * * *  伝統の根幹部分 「伝統」には現実的な実質があります・・・それは伝説や中身の無い権威ではなく、現実です。 だから、現代生活にも機能し続けるわけです。 とはいえ、闇雲に「昔の人はみんな凄かった」と単純に把握するのは良くないと私は考