変化の無くなったものは、役割の終わったもの
和装は
「伝統的衣装でありながら同時に現代ファッションでもある稀有な民族衣装」
です
(注・そのような物は日本だけにしかないという意味ではありません)
ですから、現代日本人が、現代の日本の民族衣装を変化・進化させる事は全く問題ないと私は考えます
もし「全て昔のルールに則るべし」とした場合、それは自らその文化の育成を放棄し“和装は終わったもの”と宣言する事になります
なぜなら文化は、変化し続けている間は生命体ですが「保存する事・守る事自体が目的」になると、役割を終えるからです(博物的価値を残す方に力点が行く事になる=過去の記録自体が目的になる)
しかし和装は現状生きていますから、現代日本人は、必要な部分は変えずに保存するにしても、常に育成の方向へ強く向かい、変化し続けながら生き続けるようにするのが自然ではないでしょうか
それが「伝統でありかつ現代文化でもある」という事であり、それが正しい伝統と私は考えます
伝統を、今も生きているものにするかどうかは現代人の文化へ対する姿勢にかかっています
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