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きのう何の情報食べた? 〜2019年に変えた習慣

2020年も、既に約2週間近く経ちました。

改めまして新年明けましておめでとうございます。SNSをしばらく冬眠させ、原稿を上げるか、ひたすら外出するかで、1/6の週も慌ただしく過ぎ去っていきました。1週間、早っ!!

今回の年末年始もモヤモヤしながら年を越しました。というのも、年明けに4本の原稿をアップするスケジュール。初夢は「原稿が上がらない!」というホラーテイストでした。今年も先が思いやられそうです(笑)。

年末は12/26を過ぎた頃から「原稿、もう書きたくないよ」という幼児並みのイヤイヤ期に突入しました。びっくりするほど、書く気が起きない。

だったらもう、徹底してエンタメ漬けで過ごしてやろうじゃん!(by NHK「いだてん」の田畑政治演じる阿部サダヲさんの声で)と、1日で『スター・ウォーズ』の過去作を6本一気観して、強烈に最新作が観たくなる気分を高め、録り溜めたNHKスペシャル&ETV特集を1日で8本観て大晦日と元日に2017年のドラマ『陸王』を全話観て、箱根駅伝を観るなり「世の主流は厚底シューズじゃねえか!」といきなりツッコむ……などの日々を送っておりました。

こう書くと、「お前、テレビが好きなだけじゃねえか!」と思われそうなのですが、ワイドショーの類が結構苦手で、ここ5年以上は観ていません。ニュースや情報を見て、自分で考える余白を持ちたいのですが、テレビで議論の方向性がある程度決まっている進行を見ていると、「おいおい、プロレスじゃねえか!」と思ってしまうからです。(すみません、プロレスは好きなんですけど(笑))あと「困りましたね」「どっちもどっち」というようなニュアンスでMCが締めると、思考停止の種を放送でばら撒いているとしか思えなかったからです。

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みなさん、日々の情報って、どこから仕入れていますか? 情報をどこから取って、頭にどう入れていくかは、もうほぼ日々の食事と同じだと思っていて。私は10年以上、Twitterで多くのテレビ局、新聞社、ニュース配信会社やオピニオンリーダーを「ニュース」というリストに登録しておいて、そこで見た情報を見て、もっと知りたくなったらサイトに飛んだり、新聞を買ったりして読むようにしていました。さらに物事を少しでも深く知りたいタイプの人間なので、NHKの「クローズアップ現代+」を日々録画しておき、気になるものを観るようにしています。あ、NHKスペシャルも、子どもの頃からずっと観ていますね。

ところが昨年9月ぐらいに、Twitterを起点に情報を得る自分のやり方にアレルギーを起こしてしまったんですね。10年以上も続けてきたのに。もう食事に例えたら、「雑味しか感じねえな!!」って。人の余計な主観が入り混じったものを取り入れると、気持ち悪くなる。じゃあテレビを観ずに、黙って新聞だけ読んでおけよ!ってな話にもなりますが、ただでさえ日々取材をするために、資料として読む書籍が家にゴロゴロしていて、これ以上物を増やしたくない(笑)。新聞は大好きだけど、新聞が溜まっていくことは、私の生活様式に合わない。ということで、第2の我が家である「コメダ珈琲店」で仕事をしながら新聞を3紙ほど読んだり、駅のコンビニで買ったりしています。

で、9月に取材で早起きしてテレビを点けたら、tvk(テレビ神奈川)から「BBCワールドニュース」が流れてきた。「Amazon Prime」「hulu」「スカパー!」、ケーブルテレビで観られるのは知っていたけど、お金を払わずに地上波で観られるんかい!と。

tvkの「BBCワールドニュース」は同時通訳付きで1時間遅れで放送するのですが、「今日の通訳の人、下手だな」と思うと、ニュースの途中で通訳の交代劇が起きる(笑)。次の人が常にスタンバイしているんですね。英語が得意な人ならば、通訳なしで観る&聞くところですが、私は英語がちょっと苦手なので、毎日録画をして家事をしながら早見で観たり聞いたりしています。

(同時通訳を聞いていると、ライターという職業をやっているせいか、いかに文章や言葉に正解がないかを思い知らされます同じ日本語を喋っているのに、本当に伝わらない人がいる。また要約がびっくりするほど下手な人もいる。一方で瞬間的に小気味よく編集して、短い言葉で簡潔に言い切れる人もいる。最近、通訳付きの取材をしていませんが、自分が同時通訳付きのインタビューをしたら、質問は簡潔にしないとねと、日々思わせられます)

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日本のテレビのニュースが悪くて、BBC万歳!とは思いません。でも「BBCワールドニュース」を流し見する習慣がついて、良かったことがあります。情報を伝える側が、世界を良くしたいと思っていること。そのことを諦めていないこと。世界は良くなると信じて放送するのを、毎日それなりに感じられたこと。情報を取り入れた後に、私の頭と心の風通しが良くなったんですね。

2019年の年末は、1週間かけて温暖化対策で地域や世界をリードするオピニオンリーダーたちを紹介していました。そのリーダーたちが、仲間の反対意見にあって挫折する様もきちんと放送する。短い尺なのに、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で観られるような1時間番組の要素を平気で入れてくる。

深刻なオーストラリアの森林火災については、ただ燃えている状況を伝えるだけでなく、家財を車に積んで逃げて、道路渋滞に遭遇する多くの一家にマイクを向けて、リアルなコメントを取っていました。「行政の言うことを聞いていたら、あっという間に火が迫って、家が焼けたわよ。もう逃げるしかなかったわよ」とか。

一番印象に残ったのは、ブレクジットに揺れるイギリスが2019年の総選挙に向かう様を、BBCロンドンの記者たちがTシャツなどのラフな格好で座談会を度々開いて、面白く観せていたことですね。(ハロウィンの時期には、記者が拡大コピーしたEU離脱合意案の文書をサンドウィッチマン(=お笑いではなく、人間広告の方)の広告仮装にして、道行く人に「誰か、合意文書にサインして〜」と訴えかけながらロンドンの街を練り歩いたのは、シュールすぎました(笑))

「3年も動かないイギリス政治に失望して、政治記者を辞めて、他の職種に転職してしまった友人もいる」という哀しい現実を記者が語ったこともありましたが、座談会からは「こんな状況でも、政治に関心を持ち続けてほしい」という思いがありありと伝わりました。実際に「(イギリスの人たちには)政治を嫌いになってほしくない」との記者の言葉もありましたしね。

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長くなりましたが、習慣を変えた1つ目は、情報の取り方を「BBCワールドニュースを中心に据え、新聞、NHKクロ現などで流すようになったら、何だかとっても心地が良くなった」こと。3ヶ月後に習慣をまた変えるかもしれないけど(笑)。

2つ目は、メガネをなくして、ブルーライトカットレンズのメガネに変えたら、目がとにかく疲れなくなったこと。視力は右だけが極端に悪かったのですが、野球や芝居や映画を観る時だけメガネをして、日常生活は裸眼だったんですね。でもメガネ屋のイケメン兄さんに「横山さんの職業なら、お願いですから!お願いですから、原稿を書く時もテレビを観る時も、このメガネをかけてください」と懇願されて。それで日常的にかけるようになったら、本当に疲れなくなったんです。ライター、編集の方は、コンタクトレンズでなければ、試す価値があるかも! フレームは今のままでも、レンズさえ変えればいいわけですから!! 

3つ目は、今後も書いて生きていくために、体を常に健やかにして、肩こりと無縁の生活を送ること。走りたくない、無理な運動はしたくないと言いつつ、ついに秋からジムに通い始めました。どんな仕事にも言えることですが、家に体の疲れを持ち越しちゃイカンですね。

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今年は東京オリンピックが行われるため、会場問題などで、多くのアーティストがツアーを行わないなど、私の好きなエンタメが日本全国で滞る年です。そんな年だからこそ、いつもの年以上に好きな芝居を観て、音楽を聴いて、野球を観て、世界を観てこようと思います。手初めに、2月にトルコに行ってきます! 

そしてライターとしては、野球の例えでアレですけど、セ・リーグのスラッガーよりもパ・リーグの破壊力あるスラッガーのように、飛距離を伸ばせる(=多くの人に届く)原稿を書く人になりたいですね。そして、依頼原稿よりも自分の企画原稿の方が達成感が大きいので、今年は企画を出しまくろうと思います。

なんだか所信表明になっちゃったけど、「note書き初め」だから、いいか(笑)。

ちなみに下記は、去年書いた自分の好きな記事です!

東洋経済オンライン 脳科学者・恩蔵絢子さんとの対話3回シリーズ

週刊SPA! 2019/5/28号 特集「定年破産する人の共通点」

金融庁の「老後資金2000万円」の報告書が出る直前に、まるで予言のように世に出た週刊SPA!の特集です。インタビューさせていただいた方もこぞって面白いとおっしゃっていた特集で、巻頭を書かせていただきました。今思えば、担当編集さん、よくこのタイミングでこの企画を出したよな〜と。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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