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北海道ひとり旅 キャンプツーしてみた 25

9月1日  6:00
6:30発の礼文島行きのフェリーに乗るため、みんなを起こさないようこっそりと出発。
霧雨が降っていたけど、大丈夫だろうとレインウェアを着ずに出たら、フェリーターミナルに着く頃にはビショビショに。
雨に濡れ、コンビニに寄る気力もなかったので、フェリーターミナルでおにぎりを調達して船に乗り込んだ。

島へはバイクに乗って行かないことにしたので、ヘルメットやジャケットはコインロッカーに、ブロスはフェリーターミナルの駐輪場に置いて出港した。
今回、利尻島、礼文島に渡るのはトレッキングが目的だ。

フェリーのチケットは当日購入のみ。さすがに満席にはならず、自由席でも余裕で座ることができた。
約2時間、しばしの船旅だ。

8:25
礼文島に到着。朝の霧雨が嘘かのように良い天気に。
人生2度目の礼文島、今回は1泊2日の弾丸島ツアーなので、13:25の利尻島行きのフェリーに乗らなくてはならない。
なので、フェリーの時刻に合わせ、礼文島は桃岩展望台コースを歩くことにした。
本当ならば、スコトン岬を巡る4時間コースをトレッキングしたかった。ただ、スコトン岬まで行くのに、バスで1時間ほどかかってしまう。
礼文岳の登山も考えたが、こちらもアクセスの問題で無理。
(タクシーでしか登山口まで行けないのだ)
なので、時間・移動手段を考慮すると、必然的に桃色展望台コースになってしまうのだ。

フェリー到着の時間に合わせ、ちょうど桃色展望台コースの入り口まで行く路線バスがあったので、まずはフェリーターミナルからバスに乗って移動。
集落を抜けて走った先に、桃色展望台入り口がある。
バスを降り、バス停そばにあるトイレに寄ったら(この先はトイレはしばらく無いので…)さあ出発だ。

歩き始めて標高が上がってくると、後ろを振り向くと利尻富士がよく見える。やっとその姿を見ることができた。
しかし、山の頂上には雲がかかっていて、全景はまだ見えない。

礼文島は自然が豊かで本当に良いところ。景色が普段見るものと全く違う。ただただ絶景ばかり。
広がる大草原もそうだし、海の青さも、空の広さも、スケールが違う。
前回訪れた時も8月上旬の花が終わりかけの時期だったが、今回も花の時期は外れていて高山植物は咲いている花が少なかった。一度はいろいろな花が咲いている時期に来てみたい。

トレッキングしている人はそれほど多くはなかったが、ご夫婦や、本格的なカメラで撮影しながら歩く人、私と同じく単独女子など様々。
単独女子さんは、ちょうど私と出発のタイミングが同じで、しかも歩くペースも似ていた。途中で、写真を撮ってもらえないかと声をかけられて、お互いに写真の撮り合いをする。
1人だと、自撮り棒や三脚がない限り、なかなか自分が映る写真がない。

話を聞いたら、四国から車で北海道に来ていて、礼文島は2泊目だと言っていた。やはり前日は天気が悪く、大変だったようだ。礼文島がとても気に入り、あと何泊かすると言っていた。

比較的短距離のコースとはいえ、なかなか歩きごたえがあった。全長6.9km、2時間半のトレッキング。
せっかくだから、足を伸ばして滝が見れる林道の方も少し歩いてみようかと思ったら、通行止めになっていた。
仕方がないので、一旦フェリーターミナルまで戻る事に。

フェリーターミナルの案内所を見ていたら、通行止めのお知らせの案内版があった。なんと、8月の大雨の影響で林道と、8時間コースは災害通行止めになっていた。
林道入り口へ行くのに車道を歩いて向かったのだが、桃岩コースの帰り道も本来のコースは通行止めで、私の歩いた車道しか通れなくなっていたようだ。
知らずとは言え、車道の方を選択していて良かった。

写真を撮るのにだいぶ立ち止まったりはしたが、歩くペースが早かったのか、フェリーの時間まではかなり余裕がある。
日帰り入浴施設もあるのだがまだ営業時間前。
フェリーターミナルの近くでレンタルバイクを借りて、スコトン岬まで行こうかかとかなり考えたが、どう考えても無謀なので却下。
と言うわけで、レンタルサイクルで近場を散策することにした。
ライダーならぬ、チャリダーに変身。
礼文島の西側にある、元地海岸へ行ってみることに。
時間は、自転車で15分弱。

長いトンネルを抜けて海沿いに出たら右折をし、突き当たりまで進むと、メノウ浜があった。海を見ながら写真を撮っていると、前日にノシャップ岬で写真を撮ってくれたBMWのオートバイのおじさまと偶然遭遇。思わず声をかける。
男性は、私の格好が前日と全然違うので、全く気がついていなかった。(前日はバイク用のジャケットを着ていたし、この日はトレッキング用の服装だったので、気が付かず当たり前か)

話を終えしばらくすると、男性は砂浜でしゃがんで、何か探し物をしている。
何をしているのか気になったので、メノウ浜について調べてみる。すると、ここでは天然のメノウが拾えるかもしれない、ということだ。
なるほど!男性はメノウ探しをしていたのか。

私も真似をして、メノウ探しを始める。途中で男性に見つかったか尋ねると、「らしきもの」は拾ったようだ。
ただ、よくよく調べると、このメノウ浜のメノウは普通のものとは違うらしく、乳白色をしているらしい。男性が拾っていた石は緑色。本来メノウは緑色だから、間違えても仕方がないか…。

これが探し始めると、かなり夢中になってしまう。時間ギリギリまで探してしまった。
なんかそれっぽいものを拾ってみたが、本物なのかはわからない。旅の思い出ということで!

元地海岸はメノウ浜のほかに展望台もあったが、展望台の手前が急な上り坂で行くのを断念。
そのままフェリーターミナルへ戻ると、1時間ぴったりだったので(レンタルサイクルが1時間500円だった)時間的にはちょうど良かった。

こうして、ギリギリまで礼文島を楽しみ、利尻島へ向かった。

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